つれていって
私はどこにも進めない。
前にも行けない。
後ろにも行けない。
どこに行けばいいの。どこに向かえばいいの。
私はどこを向いてるの?今どこに向かっているの?
わからない。わからない。
私は灰色の存在。
白でもない、黒でもない。
もはや、灰色でもない。
存在しているのに、存在していない。
『前を向けばいいよ。』
『そこには希望があふれている』
輝かしい希望の光は、半端な私を突き刺すから、
『振り向いてごらん』
『それは君の軌跡だ』
暗く黒い私の歴史は、途中にいる私を引きずりいれるから、
私は、どこにも行けない。
横を見れば、私の屍。
空しいほど空っぽな、私の躯。
綺麗事というには綺麗じゃなく、
戯言というには戯れていない。
あぁ、私はどうして
私は、どこにも行けない。