第7話:俺の転生報酬
なんかうまくいきだした怜!?
このままオークまでも倒しちゃうのか???
更なる急展開!!
あの言葉が重要用語に!?
第7話。はじまります。
そこで怜が出した決断は、一瞬でケリをつけることだった。
そんなことを今の怜にできるはずもなく、ただ蹂躙され、逃げ回るしかなかった。
そうして逃げ回るうちに怜の体力は消耗されつくし、ほとんど限界に達していた。どれくらい限界かというと、きあいのタスキを使ったときくらいだ。もし止まれば潰され、動き続けても息切れでいつかは止まる。
攻撃したくてもできない現状。怜には打開策が、、、、、浮かぶはずもなく。。。。
(ほぼ詰みゲーだろこれ)
紙一重でかわし、さらにかわし、そんなこんなで怜の体内計算だと10分ほどたったころ。
「あっ。」
その一言を最後に、怜の意識は途切れた。
≪asw_啊sa圣認ns诞da袜≫
「なんだ?これ?」
真っ暗な場所にただ一人で立っている。そんな不気味な場所で、いきなり目の前に浮かびだしたもの。
それはまるでゲームのメニュー画面のようで、そうではないようなものだった。
「なんか書いてあるのはわかるけど、読めないなぁ」
≪使用者の言語に設定されます : 地球 日本語≫
「うわっ。いきなりにほんごじゃねぇか」
急に言語が変わったことに驚きをあらわにした。
「えっと、なになに?使用者が死亡?使用者って俺のことだよな、俺死んだの?あんなあっさり?」
流石になにかの冗談だと思いたかったが、言われてみれば意識が切れる前に攻撃を直接受けていたかもしれない。不確かな記憶ではあるが。
怜は死んだ。間違いなく。
≪死亡により、転生報酬を獲得。負傷した肉体の修復を開始≫
「なんか大丈夫そうだな。それより転生報酬ってなんだ?」
そのあとに出てきた文字によると、報酬はスキルというやつだ。内容はチャージ。よくわからんスキルだ。
(なんか意識が遠のいてきたぁ)
いきなり意識が戻ってきたとおもえば、さっきまで戦っていた場所に倒れていた。
「これは、なんかでてきたぞ?」
≪修復を完了≫
さっきの真っ暗な場所にでてきたようなものがまた出てきた。さらに、
≪メニューを使用する際の言葉を設定します.....≫
(ははぁ~ん。わかったぞ、)
「ウィンドウオープン」
≪設定完了≫
すこしずつ異世界感がでてきた。などと関係ないことが浮かんできたが、無視だ無視。
「今はスキルってやつを試す時でしょ!ウィンドウオープン!」
ウィンドウがしっかりとでてきた、そこから指でちょちょいと動かしてあげると、スキルの説明が出てきた。スキルの説明をみてみると、スキルを使用するときは、使用したいスキルを思い浮かべ、スキル名を言いうことでスキルが発動するようだ。
「ものは試しだ!使用したいスキルを思い浮かべて、チャージ!」
≪チャージを使用≫
≪チャージの効果を選択≫
「なんだ?チャージにはまだ先があんのか?でも一つしか選べないぞ?いみわかんね。」
唯一選べた効果は『衝撃』衝撃を生み出す効果だ。
チャージを使用すると、チャージした時間によってチャージ量がかわり、チャージ中はその部位を動かすことはできないらしい。さらに、チャージした部位はチャージ量によって青く光るそうだ。
今のとこ20秒近く腕にチャージしている。ふと腕を見ると、確かに青く光っていた。
「おぉ、これは準備完了ってことだな?よしっ、」
右手をはえていた木に向かってかざし。
『衝撃!!』
ドォォォォォォォン!!
すごき音とともに、大きな煙がたっていた。そして数秒たち、煙がはれてくると、、
「ええええええ!?」
手をかざしていた木は跡形もなく消え、さらには奥の木やいろいろなところが折れたり、地面がえぐれてたりした。思ったよりも威力が出たので本当に自分が出したのかわからない。もしかしたらたまたま雷が落ちてきただけかもしれない。
だがそんな期待は裏切られ、もう一度同じくらいチャージして『衝撃』を使ってみたが結果は変わらなかった。
「なんだこれ、ぶっ壊れすぎやしねぇか?」
チャージはとんだチート能力だ。そんなこと思ったのは束の間。
「ウィンドウオープン」
もう一度ウィンドウを開きなおし、自分のステータス画面をみてみると、
「はぁ?スキルの使用に魔力がいるのはわかるが、なんでもうほとんど三割くらいしかないんだ」
怜が考えてたよりもこのスキルは使い勝手が悪いのかもしれない。
その後、置いてきた荷物を取りにいき、荷物を背負うと、怜にはものすごく違和感があった。
なんと、荷物が軽いのだ。中身が変わったわけではない。もしかすると、一度死んだことでなにか変わったのかもしれない。
「ほら筋肉だって一回負傷してから治ることで強くなってくらしいじゃん?それだよな」
そう考えることしか今はできない。仮説を立てるには情報が少なすぎるからだ。
(そういえば、ウィンドウに今まで行った場所のマップがなかったっけ)
「ウィンドウオープン」
そこから少し探してみると、マップという項目をみつけた。もしウィンドウが今までの道を記録しているのなら町まで帰れるだろう。
「ビンゴッ!」
しっかり町までの道のりが記録されていた。そして、俺が歩いてきた道は町とは正反対だった。
マップの言うとおりに進み小一時間ほどたったとき、向こうの方に町が見えた。
(帰ってきたぞ、俺はやりとげたんだ。ここまで帰ってこれたんだ!)
一日たったわけでもなく、朝に出発して夕方に帰ってきただけなのだが、それは怜にとって、とても長い時間に感じた。途中で一度死んでしまったことも長く感じる要因の一つだろう。
「エルリアさんこんばんは、依頼から戻りました。他のメンバーの方は戻ってますか?」
町まで戻ってきた俺は、依頼途中で起きた話をするために協会に来ていた。
「え、、、、レイさん!?、嘘。死んだはずじゃ、」
「勝手に殺さないでください。俺は普通に元気ですし、ちゃんと生きてますよ、一応、、」
なぜか勝手に死んだことになっていてすこし悲しいが、戻ってこれただけ喜ぶべきだろう。
「レイさんのパーティの方々から、レイさんが死亡したと伝えられていたのですが、」
「あぁ!途中ではぐれたから死んだと思われてたんですね。大丈夫です。生きてます」
メンバーが無事に帰ってきていて安心だが、少し置いて行かれたことにはまだ納得できない。
「なんかオークがでてきたんですよ、他のをみたことないけど俺三人分くらいはありました」
「オーク!?あの森でオークが出てくるなんて珍しいですね。それよりもそんなでかいオークなんて、もしかして、、」
「俺が見つけたオークがどうかしたんですか?」
「いえいえ!ご心配なさらず。荷物をしっかり持ってこられてご様子ですので依頼は達成とします!初任務お疲れさまでした!」
こんなときになんでが、依頼と任務の違いは、依頼が人に頼まれて、任務が人に任されてだと思ってくれ。
依頼を受ける前は依頼としてだが、受けた後は任務になる。名指しでの指名依頼もあるが、例外だ。
しっかりと依頼の報酬を受け取り、今夜泊まる場所を探す。ぶらりぶらりと町を歩いていると、みるからに宿屋って感じの建物を発見。看板もあるが、なんて書いてるか読めないな。
≪言語を日本語に設定≫
「なんだよいきなり。言語が変わる?あ。確かに看板の文字が読めるようになってる」
便利だなぁと思いつつも宿屋に入る。
「いらっしゃい。宿泊かい?」
ドアを開くと店の店主らしき男性が裏からでてきた。
「そうです。今日この町にきたもので、泊まるところがないんですよね、」
「それならうちにきな。うちはここらじゃ有名な宿屋なんだ。なんたって朝ごはんと晩御飯もついてくる」
そりゃ魅力的な宿屋だ。だがそんなことよりも今は宿泊料だ。
「一泊いくらくらいなんですか?」
「一泊銅貨7枚だ。」
銅貨は大体100円、つまり700円といったところだ。
「一か月泊めてください。」
「そうか、本来ならここから出る時に払うんだが一か月だ。前金として一泊分払ってくれ。」
銅貨7枚を宿主に渡し、自分の部屋の鍵をもらう。
「あぁそうそう。もしごはんがいらない日がある場合は前日にはいってくれ。」
「承知した。」
(かっこよく返事できたんじゃね?)
1人で盛り上がってしまったが。問題なく部屋に入ることができた。中は案外広く、一人では十分すぎる宿だ。
「明日からも頑張って冒険者ランクあげて、仕事増やして、お金稼いで、異世界謳歌したいなぁ」
そんな夢を口に出しながら、レイは眠りについた。
これから怜の2度目の人生、いや、3度目の人生がさらに急展開へと進むことになる。
前回も長かったけど今回はもっと長い!
手が疲れるのを防ぐためにキーボードを2個並べて文字を入力してましたw。
次は指が疲れてきた、、、かも?
ちなみに怜は最後ねちゃうけど、お風呂に入ったよ?町のお風呂屋さんでね。
宿屋にはお風呂ないんで。あと風呂はこの世界じゃ高級みたい!大変だね!異世界!