表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/84

20.生まれ変わる可能性

2章が始まり1ヶ月と経ち、順調にアクセス数も、評価も上がっています。


これは、日頃より「無能聖女」をお読みになってくださる方々がいらっしゃるからに他なりません。


改めまして、本当にありがとうございます!


今後とも楽しんでいただける作品にしていけるよう、精進して参ります。

「婚約破棄って……でも、どうして……」


 クリスティーナはフローラの幸せそうな顔を思い出し、不安げに問いかけた。


「フローラとの婚約を破棄してでも婚約――妃としたい女性が現れた、という考えが理に適うけれど……」


 やや言い淀む口調は、エリザベートの複雑な心情を表しているかのようであった。


「……そんな人が、居るのですか?」


「王族との婚約が急遽決まるということは、……信じ難いけれど……五大使の生まれ変わりの可能性が高いわ。……他には、近隣国との関係から決まった政略結婚、という風にも捉えることはできるけれど」


 その言葉に、クリスティーナは魔法学園で習ったことを思い出していた。


「確か……五大使って今まで、2人の生まれ変わりが確認されているという、特別な存在なのではないですか?」


「そうね。それも、2人は同じ天使の生まれ変わりだとされているわ」


「あ、その話は何となく聞いたことがあるのですが、五大使は何度も生まれ変わる事が出来るということですか?」


「確かめた人間はいないから何とも言えないけれど、恐らくは」


「……でも、ということは、五大使の生まれ変わりが現れる可能性は高い、ということですね……」


「ええ」


 エリザベートは心当たりのある人物が思い浮かび、苦々しげな表情になる。


「エリザベート様……?」


「何でもないわ。――私は、()()使()()()()()()()()()()()が来ると思うの」


「再び、五大使が揃う……?」


「それは、今のような気もするし、私達の存在しない遠い未来のような気もするの」


「今って……」


「今……というよりは、ここ数年ね。4人しか聖女が選ばれなかったことといい、魔物のことといい、偶然にしては様々な現象が()()()()()()()()。これは、何かの予兆と思えてならないの」  


「それでは、また、私達聖女と五大使が並び立つ日が来るということですか?」

 

「そうね。……それに、五大使は危機から国を救うために現れるという見識を持つ方もいるのよ」


「それなら……益々五大使の生まれ変わりの存在が現実味を帯びてきますね……」


 今はまさに王国の危機に瀕しているわけですし、とクリスティーナが続けると、エリザベートは重々しく頷いた。


「ええ。だから、その存在が、フローラから〝婚約者〟という立場を奪ってもおかしくないのよ」


「なるほど……というか、エリザベート様はそこまで考えていたのですか?」


 闇に包まれていた事実が、少しずつではあるが発覚しはじめ、クリスティーナは鼓動が速まるのを感じていた。


「ええ、まあ。考えついたのは2年前ではあるけれど」


 気まずそうに視線を逸らしたエリザベートだが、クリスティーナからしたらそれでも凄いことだった。


「えっ2年も前なのですか!?」


 ええ、と頷くエリザベートに聞けば、デビュタントをせずに、16歳の頃から義務を負うようになったときからこの可能性に気がついたらしい。


「その頃はまだ確たる根拠はなかったのだけれど。まあ、奇しくもそんなフローラと同じ聖女という職に就くとは思いもしなかったわ」


 エリザベートのその言葉からはフローラに対する嫌悪感は感じられず、クリスティーナはでは何故フローラと仲が悪いのか気になっていた。


「エリザベート様は、この前フローラ様が優秀な女性に当たりが強いと言っておりましたけれど……先代聖女と何があったのですか?」

 

「そのことも、あなたは気になるの?」


 鋭い視線を向けられ、クリスティーナは息を呑む。そしめ、ややあって、ゆっくり口を開いた。


「――はい。私には、皆様のことを知り、助けることしかできませんから」

午後10時30分頃に3話更新します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ