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40.結界の崩落

40話達成、そして1章完結です!!


ここまで来られたのは読者の皆様のお陰です。

これからも皆様に楽しんでいただけるよう頑張りますので、よろしくお願いします!


「皆さんっ……もう……来てたのですねっ」


 クリスティーナが息を切らして教会の前に着く頃には、4人の聖女が揃っていた。


「ええ。息が切れていますけど、何かあったのですか?」


 ケイティは聖女らしく美しい微笑みを浮かべてクリスティーナに駆け寄ると、優しく声を掛けた。


「そんな事どうでもいいじゃない。早く本題に入りましょう?……どうせ、大した事でも無いのでしょうし」


 教会の入り口からいつものようにエリザベートが毒づき、フローラがすかさず窘めた。


「まあまあ、ウェルズリー嬢、本題に入りたい気持ちは分かるけれど、落ち着いたらどうかしら」


「……」


「クリスティーナ、どうして遅れたの?」


 するとそこで見守っていたジゼルが口を開いた。控えめな彼女にしては珍しい事だ。


「えっと……先程、師匠――ジョアシャン様の家に伺っていたんです。そこから来たので……」


「馬車を使えばそんなに時間はかからないと思うけれど……」


「実は、道が渋滞していたので途中から走ってきたのです。……遅れて申し訳ありませんでした」


「そうだったの。それは大変だったわね。――それでは、皆が揃ったことですし会議を始めましょう」


「「はい」」


 ケイティに続き、聖女達は教会内に入った。


 5人は教会にある長椅子に腰掛け、それぞれが持っている情報を交換した。


 それらをまとめると、こんな感じだった。

 

 それまで晴れていたのに、一瞬にして薄暗さに包まれ、不審に思い外に出てみると、結界ひびが入っていて、結界の一部は欠けていたという。

 そして、中には、明るさが一転した瞬間に、結界が剥がれ落ちるような物を見たという聖女も居た。


「――あの、ジョアシャン様が仰っていたのですが、以前から結界に何かの力が働いていた可能性が高いとのことなのですが……」


「なるほどね。正直、その可能性がとても高いと思うわ」


「でも、何故気付けなかったのでしょう……?」


「そうなのよね……」


「……それより、結界が危ないかもしれない」


 それまで黙って話を聞いていたジゼルが口を開いた。やや焦った様子でいるのは、聖女の〝勘〟というものなのかもしれない。


(何だか、胸騒ぎがするわ……)


「そうね。取り敢えず、応急処置として補修を行いましょう」


「「はい」」


 手慣れた様子でいつも通り動き、5人補修を行った。


(女神様、ルシア様。お願いします。私たちに結界を補修するための御力をお貸し下さい……)


 クリスティーナは胸元で固く手を組むと、いつも以上に気持ちを込めて祈った。



「……様子を見に行きましょう」


 補修を終えた5人は再び教会の外へと出て、結界を観察した。 

 それぞれ、ひびが入ってから何の変化もしていない結界が目に映った。


「補修が効いていないわ……」


「そんなに酷い状態という事ですの……?」


「もしかしたら、このまま……」


 ――そして、残念ながら勘は当たってしまった。


 パリンッ。


 その時、何とか崩落だけは免れていた結界が、ガラスが割れるかのように崩れた。


 そしてそれは、アムールデースの絶望の始まりを告げていた。

2章は8月23日(金)より更新を始めます。


それまでは不定期になりますが、番外編を投稿していきます!

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