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高校生になったぜ!

作者: ブラッキー

はじめての投稿なのでおかしいところがあるかもしれませんが勘弁してください。

4月、それは桜咲く出会いと別れの季節だ。

この俺、黒田くろだ 和樹かずきも中学校に別れをつげ、晴れて高校生になったのだ。

そして、出会ってしまったんだ、アイツと。しかも、いきなり親友宣言されちゃって。

いや、ぶっちゃけて言うと、友達のできない俺にとって嬉しい事なのだが、毎日、毎日問題をもってこられるとなぁ。

正直疲れるんだよなぁ、でもアイツのおかげで不安だった高校生活は・・・。

「おーい!和樹ー!聞いてる!?」

「ああ、聞いてるからもっと声の音量下げろ、こっちは駅にいるんだから」

正直に言おう、まったく聞いてなかった。というか、携帯を耳に押し当ててる事すら忘れてた。

俺は簡単に謝ってから携帯をきった。通話が終わるとちょうど電車が来た。

いやぁ、高校生はいいね、中学と違ってバスや電車、自転車を使っていいのだから。

ここからは二十分ぐらいかかるので、暇つぶしに今までの事を思い出してみよう。

今から二週間ぐらい前から、俺の高校生活とアイツとの関係が始まった。



入学式

「前にも来たけどやっぱり大きいな」

今、俺は新品の制服を着て高校の前に立っている。今日から俺も高校生か。

周りには見たことのないやつらばっかだ。さあ、中に入るか。

前方には紙を配っている先生達がいた、どうやらクラス表らしい。

クラス表をもらってと。俺のクラスは…Cだな。しかし、本当にあったんだなクラスにアルファベット使ってるところ。中学までは1組とか数字だったもんだったからちょっとびっくりだ。俺はさっそく校舎に入り長い階段を上って1年C組に行った。

「うわぁ」

そこは一人も知り合いのいない未知の世界だった。とりあえず自分の席を確認してすわってみた。

しばらくすると先生が来てすぐに体育館に直行だ。

入学式は何の問題も無く進行していき終了して、俺はすぐに家に帰った。

それにしても高校いっても校長の話長ぇー。まったく聞いてなかったわ。

こうして高校生活初日は何事も無く終わった。そう・・・何事も無く。



次の日

昨日初めて会ったばかりのはずなのに周りはぺちゃくちゃとおしゃべりしてる。

携帯のアドレスを交換している者もかなりいる。

やっぱ高校生になったんだからみんな携帯持ってるよなー。

ってか、普通に十分休みの時とか使っていいんだ、お兄さん初めて知ったよ。

はぁ・・・結局友達できねえなぁ、でもまだ二日目だ!孤立してる人だっているし・・・。

一週間後!

「しくしくしく」

で、できねえ!あれから普通に授業始まったけど、どの教科も最初という事でその教科の説明等ばかりでみんな先生の話そっちのけでおしゃべりばかり。

もはや孤立してるのは俺を抜いて。

「一人しかいねえええ!」

俺と一緒で孤立しているヤツは俺の席の左後ろにいるやつで見た目はおとなしそうな男だ。

確か名前は・・・そうそう、坂崎だ。あいつとなら友達になれるかなぁ。

五時限目 美術 美術室にて

俺の隣の席には俺と一緒で友達ができてない坂崎がいた。

「(チャンス到来ーーー!)」

これ、もう運命じゃね!絶対運命だぞこれ!

この機会を逃したら次は無い!勇気を振り絞って声をかけるんだ!

「あ、あのー俺、黒田和樹これからよろしく」

声に出してみると自分でもびっくりするほど声が小さくて震えていた。汗もダラダラでた。

ど、どうしようちゃんと聞こえたのか?ってか俺緊張しすぎだー!

「く、くくく!」

「へ?」

「あーはっはっは!」

「!?」

なっ、何なんだ!?急に笑い出したぞ!俺そんなにおかしかったか?

「14日の一時半から二時までの間に声をかけられた相手と親友になれば山羊座の方はハッピーに!」

ど、どうしたんだコイツは?しかも言ってる内容って今月のハッピー占いに乗ってたあれか?

何で知ってるかだって?一位だったからだよ!しかも、さそり座はビリだった。

察するに坂崎は山羊座って事だな。・・・ぶっちゃけどうでもいいね。

「というわけで君は今日から親友だ!僕は坂崎さかざき 東亜とうあよろしく!」

なんだかむこうにとっても俺は運命の相手らしい。やっぱこれって運命だよね!

「こ、こちらこそ」

と、その時。

「こら!そこうるさい!」先生に怒られた。うわー、最悪だ。美術はまだ最初の授業なのに。これで先生に悪い印象持たれたら大変だぞ。しかたない、ここは素直にあやま・・・。

「先生!うるさいのは僕じゃなくて隣の人だけです!」

えええええ!?今日から親友だ!とか言ってたくせにいきなりその親友を売ったぞ!

いやいや落ち着け、美術の先生はけっこう歳とってるから経験豊富なはず!

つまり、しゃべってたのは俺だけでなく坂崎もしゃべってた事を見抜くはずさ!

だいたい、隣の人だけってそんなの信じるわけないっしょ。

「黒田!いいかげんにしないと本気で怒るぞ!」

坂崎の言葉信じてるし!しかも、もうキレかけじゃねえかよ!

「くすくす」

笑うなああああああ!誰のせいでこうなったと思ってるんだ!

キーンコーンカーンコーン

美術の授業終了!



HR ホームルーム

ホームルーム系は小学校とかでいう学級活動や帰りの会みたいなのだ。

ちなみに今からやるのはホームルームは帰りの会系だぞ。

「さっきの先生すごかったよねー!」

話かけてきたのは坂崎だ。確かにすごかったのだが大変だったんだぞ俺!

「てか、お前も怒られろよ」

「いやだ」

ソッコウで拒否られた。あなた元凶でしょうが!

「そんな事よりさ」

そんな事!お前のせいでこれからの美術やりにくくなったのに、そんな事ですか!

だが、俺の心の声など聞こえるはずもなく・・・。

「ちょっと助けてくれない?」

助けてほしいのは俺なんですけど。しかも、周り見るともう人いねーし、いつのまにか終わってたんだな。

「しかたねえなー、何すればいいんだ?」

・・・俺は心が広いからな。

「それがね・・・」

坂崎の話によるとこうだ。

なんだか知らない人にシャーペンを持ってかれたとかなんとか。それで取り返してほしいそうだ。

誰だよそんな事すやつは。まあ、とりあえず犯人を探しに教室を出よう。



廊下

「あ、あの人だよ!」

な、なんだって!とうとう見つけてしまったか。坂崎の頼みを受けてしまったので後には引けないが正直に言おう、めっちゃ逃げてええええ!

だって不良じゃん!そんな事するやつ不良じゃん!普通のやつなら返すだろ!

探す事10分、このまま坂崎が犯人発見できなければいいなーと、思っていた矢先の事だった。

「へ、へえー見つかっちゃったのか、どいつなんだ?」

「ほら、あそこの」

坂崎が指を指す、その先にいたのは・・・綺麗な女子だった。

「よっしゃあ!行ってくるぜ!」

「き、気をつけてね?」

あの女の子誰だ?めっちゃ綺麗じゃん。


この時ちゃんと目をこらしてよく見ておけばこの事態は避けられたかもしれない。


「あのー、すいません」

「なんですか?」

うおおおお!何かドキドキしてきたー!

「今日、シャーペンをちっちゃい男子から借りてませんか?」

ちっちゃい男子ってのは坂崎の事だ。アイツちっちゃいもん。

「いえ、借りてませんけど」

任務終了!借りてないって言ってんだから坂崎の勘違いだろ。

それよりも目の前の女子と仲良くなるために・・・。

「おい、一年!これの事か?」

後ろからのぶとい声が聞こえた。振り返るとヤバそうな三年生がシャーペンを持ってる。

坂崎を見る。口パクでメッセージが飛んでくる。

そ の ひ と だ よ

少し前の思考がよみがえってくる。

だって不良じゃん!そんな事すやつ不良じゃん!

予想的中ううううううう!

「あ、あの、その」

「シャーペン返せ!チンチクリン頭!」

なに言っちゃってるのこの子ーーー!?

「チンチク!このヤロー!」

「お前なんて和樹がボコボコにしてやる!」

お前はもうしゃべるなあああああーーーーーーーーーーー!

三年が近づいてくる、こうなったら・・・逃げるぜ!

俺は一目散に逃げ出した。

「待てやコラーーーーー!」

恐怖の鬼ごっこ開始 (ハート)

ぎいいいやぁあああああああああああ!?

この後、俺はなんとか逃げ切りに成功した。

あれ以来、三年を見るとつい隠れてしまうクセがついてしまった。



「いやー、お疲れ」

「ぜぇ、ぜぇ」

コイツなんで息切れしてないんだ?同じスピードで走ってたのに。

ちなみにここは駅ですよ。俺達は全力で逃げてきたのだ。

「今日はありがとな」

突然お礼を言い出した。まあ、当然の事だな・・・べ、別に照れてねえぞ!

「どういたしま「プォーーーーーーン」・・・」

俺はぶっきらぼうに言ったつもりだが電車の音に遮られた。

いつの間に来てたんだ?ってか、空気読めよ!

「俺こっちだから」

そう言って坂崎は来た電車に乗った。俺とは逆方向だな。

坂崎は電車に乗ったとたんくるっとターンしてこっちを向きこう言った。

「また、明日!」

また、明日・・・か、久しぶりに聞いたな。いったい何ヶ月ぶりだろうか。この言葉聞くと学校に行きたくなるんだよな。

「また明日な!」



法垣駅ー、法垣駅です。

電車のドアが開いたところで回想をやめた。

「おーい!かーずき!」

階段の所に坂崎がいた、めちゃくちゃ手を振ってる。俺は坂崎の方へかけだした。


さて、今日も頑張りますか!



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