依頼をギルドに頼みます。
なろうはやっぱり面白いな。
ブラックホールから5キロ程離れた距離に村がある。そこには住民が住み冒険者ギルド、鍛冶屋、日用雑貨屋、服屋、宿屋兼飲み屋があり、そこのギルドに緊急の依頼が入ったのである。一人の青年が血相を変えてギルドに駆け込んできた。
「ギルドに緊急依頼です。モリモリの森付近で獣人がぶっ倒れました。確実にゴブリンが数十匹、となると頭のいいゴブリンリーダーがほぼ確実にいます。討伐と掃除の派遣を要請します。」
モリモリの森にはゴブリンが結構な頻度で生まれるため毎回間引いていたが今回は周期が早かったため上位種の誕生があったと推測される。冒険者ギルドにはランクがあり一番下が鉄、銅、銀、金、白銀、黒、深紅となる。ゴブリンは鉄級2人で倒せる。ゴブリンリーダーは銀級2人か銅級4人は必要になる。だがここは村である。人員不足であった。
「ゴブリンリーダーか久しぶりに腕が鳴るな」
と指を鳴らしながら言うのは鉄級冒険者ロラックス髪型がモヒカンの山賊スタイルだ。得意武器は斧。
「久しぶりに本気出しちゃいますか」
と背伸びをしながら言うのは鉄級冒険者エルオス髪型がソフトモヒカンの海賊スタイルだ。得意武器は短剣。
「俺の魔法が火を吹くぜ‼」
といかにもやりそうに言うのは鉄級冒険者パトン髪型がアフロの魔法使いスタイルだ。得意武器は杖。使える魔法はファイヤーボールである。この3人は『ニセブランド』というパーティーを組んでいるが基本的に安い依頼を受けて毎日酒を飲む生活をしているためランクも上がらずにいるパーティーである。
「いや、お前らじゃ瞬殺だから無理だって、掃除頼むわ」
と冷静に突っ込む銀級冒険者トツル髪型がツイストの皮鎧を着た長剣と皮の盾スタイルである。普段は銀級のマッチ、ノグサとで『銀の僕ら』と言うパーティーを組んでいたが今日は朝から謎の便意に襲われていたため家で休んでいた。
「「「ですよねー」」」
他の依頼に行ってるので人員が足りていない今、猫の手をも借りたい状態であったため、仕方なく鉄級パーティー『ニセブランド』の3人を連れていく事にした。トツル一人でゴブリンリーダーとゴブリンを倒す必要があったが以前の依頼で倒した事があったので慢心で依頼を受けてしまい、受付も実績があった上、人員不足もあったので依頼をすることになる。苦渋の選択である。
「それじゃあ、お前ら装備を整えたら出発するぞ」
「「「おうよ」」」
ニノあれは荒れるわな