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乙女ゲームの脇役が主人公に愛されて困ってます  作者: 天川鈴音
《白の幽霊》
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14

 

 つい最近聞いた声に振り替えると、そこに立っていたのは…


「こないだぶりだね、鈴華」

「そうだね、ひさしぶり、アリス」


 わたしを見つめてくる鈴華に、何かが引っ掛かる。

 ふだんなら、この前倒れたことを一番気にして、すぐに駆け寄ってきてくれるはずなのに…。

 少なくとも、いつもの鈴華なら、そうしてくれる。


「あなた、誰?」

「鈴華だよ?どうしたの?まだ具合が良くないの?」


 いや、鈴華じゃない訳ではない。

 話し方や、しぐさはまったく同じ。

 いつもと違うのは……、眼?

 ふだんはすごく温かい目をしているのに、今日の鈴華の目は…すごく冷たい。

 他の所が普段と変わらないのもあってか、一度気付くとすごく違和感を覚える。


「今日、何の日だと思う?」

「え?」


 鈴華が何を言ってくるのか待ち構えていたので、全く関係のない話に間抜けな声が口からこぼれた。


「今日は、アリス(あなた)にとって、特別な日なの」

「…どういう意味」


 …私には思い当たることは何もない。


「あなた、いいえ、()()()()()にとってね」


 どういう…こと!?

 鈴華が、知ってるわけがない。

 だって、私の前を知っていたのは、紫音だけ…っ!

 私と、紫音と、同じ記憶持ち…?


「ふふ、いろいろ考えてるみたいだけど、たぶん全部外れてるよ?」


「ねぇ…、おかしいと、思ったことはなかった?」



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