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乙女ゲームの脇役が主人公に愛されて困ってます  作者: 天川鈴音
プロローグ
6/69

 見上げてみると、目の前に広がる青い青い空。

 さんさんと照り続ける太陽。


「やっぱり天気のいい日は最高だね!」

「まぶしい……」

「え?そんなことないと思うけど」

「私、日光アレルギーだから」


 あまり、日光アレルギーって知られてないけど、以外と日光アレルギー持ちはいるらしい。

 まあ、正確にいうと紫外線アレルギーらしいからね。

 私は少しならいいけど、あまり日に当たりすぎると肌が荒れたり炎症?を起こしたりする。


「え?ちょ!初めて聞いたんだけど!?」

「だって、言ってないし」

「え?え?どうしたらいいの!?」

「うるさい。それに日陰にいたらいいだけだし」

「ぁ、よかった~」


 おかしい、何でそんなに私のことで心配するのかな?

 今までも何回か思ったんだけど、出会って三日目でこれは結構おかしい。

 ゲームでは何もなかったんだけど、今は現実だから、何があってもおかしくないからね。


「?、アリス?早く日陰に行こう?」

「ああ、うん」

「どうしたの?」

「いや、ちょっと眠いだけ……」


 昨日は鈴華のこととか今の状況のこととか考えてて、あまり眠れてないんだよね。

 いや、ほんとに、眠い。


「そうだ!アリス、お昼寝する?」

「いや、さすがに二人とも寝るのはちょっと」

「ううん、寝るのはアリスだけだよ」

「じゃあ何しとくの?」

「膝枕してあげる」


 ……、ひざ…まくら?

 まって、確かこんな感じのイベントあったはず……そう、《紫》の攻略対象ルートの後半に起こるイベント。

 もちろん、主人公と《紫》の攻略対象とのだけど。

 まあ、鈴華ならいいか。


「わかった」

「え?いいの!?」

「うん。ていうかもう、むり……」

「わ、わかった」


 日陰に引っ張ってってくれるけど、もう眠くて意識が……。

 むりだ。


「鈴、おやすみ……」




 意識が完全に途切れる寸前に、頭の後ろに柔らかい感覚あるなか、誰かに頭を撫でられた気がした。


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