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「じゃあ、まずは記憶についてだね」
「はーい」
紫音は「それじゃあ」と言いながら私に見えるようにノートに私と紫音の名前を書いた。
「さっき聞いた話だと、アリスは鈴華、“生野 鈴華”と初めて会ったとき、僕が思い出したのは中学生になったとき、約三年の違いだね」
「そんなに早くから?」
「まあ、中学生の間は何もしないで様子見してただけだったから」
会話を続けながら紫音はノートに話していることをまとめている。
「次は何を覚えているかだけど…」
「?、どうしたの?」
(僕の方が覚えていることは多いけど…、これは言わない方がいい、かな)
「紫音?」
「いや、なんでもないよ。僕もあまりアリスとかわらないよ」
「ん~、へんふん、なるほど」
…紫音は私のところにはまとめたことを書いたけど、自分のところには何も書かない。
まあ、必要になったら話してくれると思うからいいや。
「じゃあ、最後に《虹乙》との違い、だけどこれはもう気付いてることは一緒だよ」
「さっき私が話したことと同じだってこと?」
「うん、主人公の好意を寄せる対象の違い、イベントに巻き込まれる人物の違い、だね」
「うん」
「まあ、今わかっている限りのことでは、なんだけどね」
紫音は苦笑いを浮かべながら、話したことをまとめてからノートを閉じた。
「それじゃあ、結構長い間いたからね、そろそろ帰るよ」
「確かにそうだね、それじゃあ、またね」
「うん、また明日」
紫音は手を振ってから病室を出ていった。
んっ、まだ、頭がいたいや…
次は紫音目線です(たぶん…)




