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乙女ゲームの脇役が主人公に愛されて困ってます  作者: 天川鈴音
プロローグ
5/69

「黄京…くん……まっ…て……」

「いや走らないと、間に合わないだろ。それとももう一回抱っこしようか?」

「そ…れは……、やだ」


 確かに走らないと間に合わないけど、さすがに一階から四階まで全力ダッシュはきつすぎる。

 私、体力は全然ないからね。


「黒谷、気付いてなかったのか?もうチャイム鳴ってるぞ」

「え……、ほん…と…っ?」

「ああ」

「じゃあ…もう走る必要ない……じゃない…」

「まあな。じゃあ歩いていこう」


 ふぅ、やっと息が整ってきた。

 まさか、チャイムに気付かなかったとは……。


「おーい、そろそろつくぞ~」

「うん。怒られるかな?」

「うっ、それは嫌だな」


 よし、やっぱり遅れて入るわけだから後ろから入らないとね。


「遅れてすみません」

「ああ、黒谷さん。八坂先生から話は聞いてますよ」

「すみません」

「黄京さんも早く席についてください」

「はーい」


 よかった、お叱りはなしね。

 さすが八坂先生。

 ……、さっきから鈴華がこっちをチラチラ見てくるんだけど。


「さあ、授業を再開します」


 ☆☆☆


 やっと授業が終わった。

 今日の出来事を軽く振り替えってふと思う。

 ゲームの知識を思い出して三日目で三人も攻略対象に会うなんて、絶対におかしい。

 それに《青》の双子にも《橙》の攻略対象である生徒会長には一応あってるからね。


「アーリースー!今からひまー?」

「ん、一応空いてるけど」

「!、じゃあ一緒に「勉強?」

「そうそう、勉きょ……いや違うよ!?遊ぼうって言おうとしたんだよ!?」

「ふふっ」


 こういういたずらはたまにするからいいんだよね。

 しっかりはまってくれる人がいないと意味ないんだけど。

 ……、学校でできる楽しい遊びって何かあったっけ?


「で、何したいの?」

「あ、えっと、そうた!今日は天気がいいし屋上に行こうよ!」

「ん、いいよ」


 確か屋上で起きるイベントもあったはず。

 いつだったか忘れたから、今日起きるかはわからないけどね。


土曜日まではとりあえず毎日更新しまーす。

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