ハロウィン〈1〉(10月31日
長くなったので何回かに分けます
目の前にある私の背の2倍ほどある鉄門。
その門を開けると小さい小学校の運動場ぐらいの広さがありそうな庭が広がっていて、その奥にはヨーロッパ地方のような様式をした館が見える。
「広い…」
門には細かい装飾がされていて、ついそれに気をとられて立ってみていると、パリッとした執事服を着た男の人に声をかけられ、中に案内される。
「あ、アリス!」
館の方から声をかけてきながらこっちに歩いてくる。
「こんにちは、紫音」
「ああ、ようこそ、我が家へ」
そう、このすごく大きな家は紫音の家。
紫音の祖父、父親がとある会社の社長でそのおかげらしい。
まあ、紫音的には部屋が多いし廊下が長すぎて嫌らしいけど。
「アリスが最後だよ、じゃあ、僕の部屋にいこうか」
「うん!」
☆☆
「さあ、どうぞ」
「失礼しま-す」
ドアを開けると、まず目に入ってきたのは部屋の左奥、中に入って真正面に置かれているピアノ、その横にはさっき通ってきた庭園が見える大きな窓に、桃色のカーテン。
さらにその横、部屋の右奥には少し大きめの本棚、右手前には勉強机、右側の壁には中央にドアがあり〈Bed Room〉とかかれた札がかけられている。
そして、部屋の中央にはカーペットが敷かれていて、小さなテーブルが置かれていて、テーブルを囲んで鈴華と瑠香が座っている。
「やっほー、アリス」
「最後に来るのは鈴華だと思ってたんだけどね」
「えへへ、楽しみだったからぁ」
鈴華は今日は金曜日だからか学校で見たときのまま、制服に髪は結わずに後ろに流している。
瑠香はチェック柄の服にジーンズにカーディガンを羽織って髪はポニーテールに結っている。
「アリスも座っといてて」
「わかりました~」
「もう少ししたら持ってきてくれるはずだから」
紫音は髪のほんのりと紫色の混ざった藍色と似た色をしたワンピースを着て、ストッキングを履いてる。かわいい。
というか持ってきてくれるって何をだろう?




