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「さあ、いこう」
紫音に手を引かれていると、受付をしていた夕夏がこっちに気づいた。
まあ、女子生徒たちに囲まれてるからこっちにはこれないみたいだけど。
「お、おーい!黒谷!」
「ひっ!?」
夕夏が呼んでくるけど、それと同時に回りを囲んでいた女子生徒たちが一気にこっちを睨んでくる。
あまりにも怖すぎて、紫音の後ろに隠れて夕夏を無視する。
「ねぇ、本当にあそこにいくの?」
「もちろん!僕がいきたいからね」
やだぁ、怖くなるより今怖いのに近付く方がやだよ。
「さぁ、観念して行こうね」
「う~、わかった」
受付が夕夏の他にも二人いたから回りからの視線を感じながらそっちの受け付けに向かう。
「…こんにちは、ここは〈1-D幽霊屋敷〉です。お二人様ですね」
「はい、そうです」
受付の女の人が苦笑をうかべながら対応してくれる。
「注意事項として、怖いのが苦手な方、心臓が弱い方は気を付けてください。」
「はい、わかりました」
「…わかりました」
この説明聞くと毎回気を付けてもあんまり意味ないんじゃないかと思うんだよね。
だいたい私がこれを聞く状態になってること事態おかしいんだよ…。
「アリス、いくよ」
半分ほどいたずら心の混ざったにこやかな笑顔をうかべる紫音に部屋への扉をくぐらされる。
中は薄暗く、迷路のように作られていた。
『ようこそ…たのしんでね…』
「ひゃっ!」
とびらが閉められると同時に背後から声が聞こえてきた。
怖い、無理、帰りたいよぉ。
「ねぇ、やっぱりやめようよ」
「なかなか本格的にできてるね、これは期待できる…!」
あっ、ダメだ、この目をしてるときの紫音は絶対に周りを気にしてくれない。
…あはは、が、がんばるしかないのか。
や、やだなぁ…。
帰りたいよぉ。ぐすん。
これからは受験があるのでストックを投稿していく形になると思います。
余裕があれば番外編も投稿します。




