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すれ違う人たちの目線が私と紫音の方に向く。
「ふふっ、僕たちは人気者だね」
「ううぅ、恥ずかしい…」
その視線は最初に私たちが着ている服装に向いてから、私たち、というか私の顔を見てから納得したように軽く頷いてから通り過ぎていく。
今、私と紫音はそれぞれクラスでの出し物の喫茶店用の服装を着ている。
すれ違う人たちが最初に見ていたのはこの服。
私は劇の時に髪を白色に染めて、赤色のカラーコンタクトをしていたんだけど、髪はそのままにしてあるからすれ違う人も私を見て納得したんだと思う。
服は劇の時とは違って、劇では簡素な白いワンピースだったけど、今は青色のラインとデルフィニウムという花が散りばめられた白いドレスを着て、カラーコンタクトを水色に変えて髪をデルフィニウムが一輪ついた髪止めでポニーテールにしている。
紫音は男装の麗人に。
そのボーイッシュさをいかして髪のほんのりと紫色の混ざった藍色と同じ紫色のラインの入った藍色の執事服を着ている。
すれ違う女の子が紫音につい見とれるくらいにあっている。
衣装係の瑠香ちゃんにクラスの宣伝として着ていくように言われて、着ているけど周りからの視線がありすぎて恥ずかしいや。
「あはは、瑠香もいい仕事してくれたね」
「紫音は楽しそうだね、私はもう周りは気にしないことにするよ」
「普段はこんなに注目されないからね」
「私も普段はそうだよ…」
「まあまあ、楽しもうよ!今日の僕たちはカップルさ!」
「え?う、うん。わかった」
「それじゃあいこうか、マイハニー」
「…その呼び方だけはやめてね」
「わかりましたー!」




