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遅れてすみません。
お待たせしました。
※柊 紫音は女子です。
僕っ子なだけです。
男じゃないですよ~。
文化祭でのクラス劇、僕、柊 紫音はストーリー作り、いわゆる脚本家をすることになった。
まあ、何人かで分担してするし、僕の担当は彼女、黒谷 アリスさんが担当する登場人物の言葉の調整とかくらいだから、すごく簡単。
でも、あえて僕は忙しくなるようにした。
その理由は簡単。
彼女の声に、惚れたから。
さあ、そうと決まれば練習!
☆☆☆
「さあ、黒谷さん、始めようか!」
「はぁーい」
ふふふ、僕にかかれば黒谷さんの美声もさらに磨きがかかるさ!
さあ、どんどんいこう!
☆☆☆
「柊さーん」
「なーに?黒谷さん」
金曜日の文化祭準備時間も終わる頃に黒谷さんに話しかけられる。
「いつになったら発声練習以外をするの?」
さすがにこれだけ長い間一緒にいれば、黒谷さんもかなり心を許してくれたみたいだね。
なら、話してもいいかな。
「……黒谷さん、聞いてくれるかな?」
「?いいよ」
「正直に言おう、君の声に惚れた」
「っ!?」
驚いたときの声もいいね。
「そんな君には、完璧な演技ができると思う。それなら、よりいい声で演技してほしいんだ」
「んー」
「もう一度言おう、君の声に惚れた。だからこれからも頑張ってくれないか?」
「う、うん、わかったから、がんばるから」
「うぅー、ほほがあつい……」
あれ?なんか言った?
まあいっか。
よし、僕もがんばっていこう!




