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暗黒騎士物語設定資料集  作者: 根崎タケル
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神名録オーディスとフェリア

◎法と秩序の神オーディスと結婚と出産の女神フェリア


どちらも契約の神である。

ただし、オーディスが公的な契約を司るのに対して、フェリアは結婚等の私的な契約を司る。



◎オーディスについて


オーディスは法と秩序を司る神であり、エリオスの神々の頂点に立つ王である。

彼はメイスに似た王笏を持った壮年の男性で描かれる。

結婚と出産の女神フェリアが妻であり、両者の間の子にはファナケアとトールズとトトナがいる。

また多くの天使達の主でもある。

オーディスはほぼ全ての人間に信仰されている。

なぜなら、彼は約束や決まり事を司る神であり、彼の前で誓った事を破れば神罰が下るとされている。

人間が生まれたばかりの頃、人々は互いに争ってばかりでまとまる事を知らなかった。

そのため、人々は数多の魔物達の餌食になり、滅びようとしていた。

それを見たオーディスは心を痛め、人々に協力し合う事を誓わせた。

これが、人々にとって最初の法である。

協力する事を覚えた人々は国を造り、共同して戦い、魔物から身を守ったのである。

聖獣は馬で聖鳥は鷲とされている。

オーディスの戦司祭ウォープリーストは王笏を模ったメイスを聖なる武器として使用する事が多い。


※名前の由来は北欧のオーディンとギリシャ神話のゼウス。

司法神です。

名前だけは1章で出ているのですが、登場はしていません。

天父神オルギスと聖母神ミナの子達の中でもっとも優秀な息子だったりします。

神王だけど権力が弱く、自由奔放なエリオスの神々をまとめるのに苦労している。

現時点ではエリオス最強であり、魔王モデスに匹敵すると言われているが、言われているだけでモデスに比べると弱い。

その事がわかっているので、モデスとはなるべく争わないようにしている。

そのうちエリオス最強の座はアルフォスになる予定。




◎フェリアについて


フェリアは神王オーディスの妻であり、結婚と出産を司る。別名で神妃と呼ばれる。

彼女もまたメイスに似た王笏を持った姿で描かれる。

イシュティア、レーナと共に三美神の1柱。理想の妻であり、理想の母を体現している。

彼女はエリオスの女神達の頂点に君臨して、オーディスと共に天界を収めている。

そして、彼女はオーディスと同じく契約の神でもある。

ただし、オーディスが法律等の公的な契約を司るのに対してフェリアは結婚等の私的な契約を司る。

オーディスの事を溺愛して、独占するためにこの世界に結婚の制度を作ったと言われる。

一般的に、この世界の人間は結婚の時にフェリアに結婚を誓う事で成立する。

また、結婚だけでなく養子縁組もフェリアに親子関係を誓う事で成立する。

ただし、人間の国によっては市民権の売買を防ぐためにフェリア神殿の許可が必要な場合もある。

子供が生まれた時にはフェリア神殿、無い時はオーディス神殿にて、子供が生まれた事を報告するのが一般的。その後、司祭から王に報告されて戸籍が作られる。

女性と子供を守る神でもあり、また糸紡ぎと裁縫の神でもある。

この世界では子育てと裁縫は女性の仕事とされている。

オーディスとの間に医と薬草の女神ファナケア、力と戦いの神トールズ、知識と書物の女神トトナを生んでいる。

また、義理の娘に知恵と勝利の女神レーナがいる。

聖獣は羊で聖鳥は鶴とされている。



※名前の由来は北欧のフリッグとギリシャ神話のヘラ。

6章で登場。

フェリアの半生はオーディスと共に苦難の連続。

フェリアは父である天父神オルギスと母である聖母神ミナが破壊神ナルゴルに殺される時に、その現場を隠れて見ていた。

何とかナルゴルから隠れる事に成功したが、その時に少し心が壊れた。

その後、何とかオーディスに助けられましたが、それ以来ナルゴル恐怖症。

そのため破壊神ナルゴルの力を受け継いだ、魔王モデスの事を心の底から怖れている。

普段は穏やかで、面倒見が良く、とても優しい。エリオスの女性達から、とても慕われている。

ただし、モデスの事になると別。

モデスの事さえ無ければ、良い女性である。

理想の母を体現していると言われているが、トトナの養育に失敗している。

モデスがエリオスを追われたのは実はフェリアのせいだったりします。





◎オーディスとフェリア信仰


夫婦であるためオーディスとフェリアは共に信仰される事が多い。神殿も1つになっている。

ただし、大きな国ではオーディス神殿とフェリア神殿に分かれている事が多い。

この世界の多くの国では、成人するときに国の法に従う事をオーディスとフェリアに誓って初めて一人前の市民として認められる。

誓わないのならば、法を守る気が無いと見做されて追放される事もある。

国によってはオーディス又はフェリアの司祭が王又は女王になっている国もある。

オーディスとフェリアの神殿はほぼ全ての国にあり、最大の神殿は聖地である神聖ドーナ法国にある。

オーディスの司祭は男性しかなれず、フェリアの司祭は女性しかなれない。

オーディスとフェリアは、ほぼ全ての人間に信仰されているが、特に為政者、法律家等からは厚く信仰されている。

ただし、オーディスと違い、フェリアは産婆と葬儀屋からも特に信仰されている。

フェリアは出産を司ると同時に、人生の終わりを見守る神でもある。

また、戦神はトールズとレーナであるが、オーディスも戦神の側面を持っている。そして、聖獣が馬な事から、オーディスは多くの騎士達からも信仰されている。

オーディスとフェリアの神殿は裁判所や会議所、公民館、産婦人科、葬儀所を兼ねている。ただし、オーディスとフェリア神殿が分かれている時は産婦人科と葬儀所はフェリア神殿のみ。

ただし、王が司祭の時は神殿は王宮でもあり、市役所でもある。



※裁判についてですが、神殿が分かれている時はフェリア神殿が家庭裁判所でオーディス神殿がそれ以外。

基本的に1審制。まずは調停から入るのが基本。


※成人についてですが、特に決まりはなく、国ごとに違います。


※結婚についてですが、これも国ごとに違いますが、平均的に15歳前後で結婚します。

女神に誓って結婚したので、離婚は基本的にNG。ただし、片方が死んだ事による再婚はOK。

この世界では男性は危険な城壁の外で仕事をする事が多いです。そのため男性が死にやすい。

一夫一妻が基本だけど、魔物の被害が多く男性が死にやすい国だと一夫多妻の国もある。逆に多夫一妻の国は殆ど無いです。

また、女性の再婚率が高いせいか、晩婚の概念は無い。初婚は14歳で最後に結婚したのは40歳というのは珍しくなかったりします。

結婚相手は親が決めるのが基本。もちろん例外あり。

教義上、結婚ができないイシュティア信徒には関係無い話だったりします。



※服について。

中央大陸の北側と東側は少し寒く森が多いので服装も厚着で、ズボンを履いています。森の中を歩くため丈夫な革靴等を履いています。

南側と西側は上記よりも暖かいので薄着、足は剥き出しで、サンダル等を履いています。

作中で登場したアリアディア共和国は東と西がぶつかる場所にあるため、両方の服装が混ざり合っています。

ただし、高貴な女性は東西関係なく肌を晒さない格好が一般的です。

身分が低い女性は働きやすくするため、適度に肌を出しています。




◎オーディスとフェリアの教義


神に誓った法を破ってはならず。嘘を吐いてはならず。姦淫も禁止。同性愛も推奨されない。


※上記以外にも教義はありますが、まだ纏まってないです……。



◎オーディスとフェリアに従属する者達


オーディスはエリオスの神々の王なので、その他の神はオーディスの従属神とされる。少なくともオーディスとフェリアの教団の公式ではそうなっている。

そして、天使達のほとんどはオーディスに仕えている。

主要な天使として以下の者がいる。



・光と裁きの天使長ミュトラス

天使達の長である天使長セラフロードである天使。他の天使と違い6枚の翼を持つ。

神族に匹敵する力を持ち、オーディスの片腕。天界の宰相。

厳格な性格で知られていて、他の天使達から恐れられている。

裁判官や弁護士や公証人等に信仰されている。


※本編未登場。設定のみ。

実はデイモンロードのミュレナスの兄。

名前の由来はローマのミトラス。ちなみにミトラスはメタトロンの前身という説があるらしいです。

そもそもミトラス自身がゾロアスターのミスラが元だったりします。

ミスラは弥勒菩薩の元という説もあるよ。

一応神に匹敵する力を持ってます。

本編未登場。




・炎と正義の天使アータル

正義の天使アータルはオーディスの剣となりて、エリオスの敵を斬り裂く。

彼は配下である聖騎士を率いて空を常に巡回している。

そして、地上の代行者としてオーディスを信仰する人間の男性に力を与える事もある。

力を与えられた人間もまた聖騎士を名乗り、地上においてエリオスの領域を広げている。

主に騎士に信仰される。


※天使族の騎士で構成された聖騎士団の副団長。団長であるアルフォスが務めを果たさないので、彼が実質的な団長である。

オーディスにもっとも忠誠心があつい天使で、生真面目。

デイモンロードランフェルドとは強敵ライバル関係にある。

ちなみに第1章の終わりでクロキにボコられたのも彼である。

ボコられただけで死んではいない。

本編未登場。

名前の由来はゾロアスター教のヤザタのアータル。そのまんまですねひねった方が良かったかも。




・風と監察の天使スルシャ

神王オーディスの耳と呼ばれる天使。

彼は世界を探索し、様々な事をオーディスに報告する。

人間を監視するのも務めだが、多忙なので有望なオーディス又はフェリアを信仰する人間に力を与えて代わりに仕事をさせている。

主に犯罪捜査官等に信仰されている。


天使長セラフロードミュトラスの副官である天使。

由来はゾロアスター神話のヤザタのスラオシャ。

生真面目な天使。天界の風紀を乱さないように頑張っている。ただし。自由奔放な神族達には強く言えず、うまくいっていない。

ちなみに第5章で登場したデキウスに力を与えたのは彼である。

第5章で名前だけ登場。




・水と清浄の天使アナフィラ

フェリアに仕える女天使。エリオスの天宮の女官長。

礼節の天使とされる。


※由来はヤザタのアナーヒター



・侍従の天使メイドリア

フェリアに仕える女天使。上記のアナフィラの部下。

侍女の守護天使。


※この世界のメイドの語源として作った天使。由来は特に無い。

5章で名前だけの登場。




◎オーディスとフェリアの恩恵

オーディスとフェリアを信仰する者に与えられる魔法には以下の物がある。


・閃光

眩い光で敵の目を眩ます魔法。


・照明

小さな光の球を出して周囲を照らす。


・光条

光の帯が遠くを照らす。


・粉砕

メイス等の打撃武器の威力を高める魔法。そのため、この魔法を使う時は打撃武器を持っていなければならない。


・裁きの鉄槌

粉砕の上位魔法。打撃武器に光の力も付与される。アンデッドに特効。


・嘘感知

この魔法を使うと数時間の間、相手の嘘を見破る事ができる魔法。

ただし相手が虚言の魔法を使った時は魔力勝負になる。


・破幻の瞳

幻術や視覚をごまかす魔法を見破る魔法。


・破幻の光

幻術を打ち消す魔法。また、簡単な呪いなら解く事ができる。


・癒しの手

傷ついた相手の傷を癒す魔法。自分にも使える。ただし、対象に接触していなければならない。

回復量に合わせて小治癒や大治癒と呼ばれる。


・陽光

太陽の光を作りだし、アンデッドを消滅させる魔法。


・光弾

自動追尾する灼熱の光球を相手にぶつける魔法。


・陽の衣

暗黒魔法や死霊魔法から身を守る魔法。


・遺失物探索

特定の物を探す魔法。ただし、術者はその物を熟知していなければならない。


・過去視

過去にその場所で行われた事象を見る事ができる。過去になればなるほど精度が低くなる。


・追跡

特定の人物の行先を追跡する魔法。その者の容姿を知っていなければ使えない。


・契約

約束した相手の行動を縛る魔法。この魔法を使われた相手は契約に反した行動を取る事が出来ない。


・真実の尋問

この魔法を使われた対象は術者の質問に対して正直に答えなければならない。

ただし相手が虚言の魔法を使った時は魔力勝負になる。


・聖鎖による拘束

魔法の聖なる鎖を作り出して対象の動きを封じる魔法。


・裁きの天雷

強力な聖なる稲妻を落し、相手を焼きつくす。


・誓約

ゲッシュと呼ばれる魔法。誓約を課すことで能力を高める事ができる。ただし、誓約に反すると能力が下がる。

フェリア信徒は習得不可。


・陽光の刃

剣や槍等の刃を持つ武器に太陽の力を付与する魔法。

また切れ味も上がる。形を持たない敵にも有効。

アンデッドに特効。

フェリア信徒は習得不可。


・陽の鎧

陽の衣の上位魔法。鎧の防御力も高めてくれる。

フェリア信徒は習得不可。


・敵感知

敵意を持つ者を感知する事ができる。

フェリア信徒は習得不可。


・懐妊

この魔法をかけられた女性は一週間以内に性交すると子供ができやすくなる。

オーディス信徒は習得不可。


・子守り歌

呪歌。この歌を聞いた者は眠くなる。歌唱能力がある程度高くないと無意味。

オーディス信徒は習得不可。


・魔法衣作成

魔法の衣服を作成する事ができる。裁縫能力が高く無いと習得不可。

オーディス信徒は習得不可。


※上記以外もあります。




◎オーディス教団


世界には多くのオーディスの神殿があるが、最大は聖地ドーナにある神殿である。

その神殿を本部にオーディス教団がある。

教団に入るには試験が必要で、信徒なら誰でも受けられるが、実質的に世襲となっている。



※ドーナの由来はゼウスの聖地ドドナから。



◎神聖ドーナ法国


聖地ドーナに作られた宗教国家であり、人間が最初に作った国である。

元首である法王パラディスはオーディスの使徒であり、建国から2500年以上を生きていて、その姿も使徒になった年齢である13歳の時から変わっていない。

ただし、彼は政治に極力関わる事を避けていて、実質的な政治はドーナ総大司教が行っている。

総大司教の下には大司教、司教、司祭、侍祭がいる。

ドーナの教団は神聖ドーナ法国以外にも支部を持ち、そこに司祭等を派遣する事もある。

最大はアリアディア共和国にある支部で、そこには大司教を派遣している。

また、他にも異端者や咎人を裁くための審問官、教団を守るための神殿騎士達がいる。

教団を守る神殿騎士団はその旗の鷲にちなんで黄金の鷲騎士団と呼ばれる。

そして、正義の天使アータルから力を与えられた人間の聖騎士もまた教団に所属している。


◎神聖ドーナ神殿騎士団


神聖ドーナ法国にあるオーディス大神殿を守る騎士達の事。

聖レナリア共和国の神殿騎士団よりも規模が大きい。

黄金の鷲を団旗にしていることから、黄金の鷲騎士団とも呼ばれる。


※聖騎士と神殿騎士の違い。

通常どちらも同じようなものだけど、この世界では違いあり。

神殿というか、教団が任命するのが神殿騎士で、オーディス又は天使アータルが任命するのが聖騎士。



◎審問官と魔女狩人


人間の社会にエリオスの神以外を信仰する者がいる事に気付いたオーディス教団が、背教者の実態を捜査し、その者を裁くために作った役職が審問官。

審問官には捜査のために人を雇う事が出来る。その雇われた人が通称魔女狩人。

魔女狩人は教団の正式な役職ではなく、正式には審問官補助と呼ばれる。

神聖ドーナ法国とその従属都市以外の国で捜査するには、その国の許可がいる。

しかし、魔女狩人はエリオスの神々に対して信仰心が強く、許可を得ずに無茶な捜査をする事がある。その事で問題が起きている。


※WHの影響で作った設定だけど、正直いらなかったかもと思っています……。




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