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ニダー半島上陸作戦

新章突入?

大陸の東部を支配するギープ王国とその東の海上にある弓状列島を支配するワ国との間、大陸から突き出すように存在する半島にニーダという種族の支配する地域がある。

ニーダ族はゴブリンよりも一回り小さい褐色の亜人で文化レベルは下の中。亀というより船頭にワニガメのような頭をつけた蒲鉾船を操ってワ国やギープ王国沿岸を荒らす盗賊団である。

性格はどの個体であっても粗暴。強きに媚び弱きを挫く。権力の威を借りて威張り散らし他国に喧嘩を売るという悪癖があり制御ができないためどこも支配下に収めないという問題勢力。

近年ギープ王国では彼らを金で雇ってワ国やマッサチン国の貿易船を襲う方法で手綱を操っているようだがトラブルも絶えないのだという。

それがハンゾウから上がってきたニーダ族の・・・国王を頂点に頂いているが国としての体は成していないのだという・・・情報だった。

もっとも先日おれ達が出張ってニーダ族の主力である蒲鉾船の大半は海底に沈めてしまっているのだが。

ちなみにクワトロが海を漂流する羽目になったのは彼らの仕業らしい。

とりあえず第6軍を召喚。氷鳥(アイスバード)(ろっく)鳥が5匹召喚される。

いつものように斥候として八方向へ飛ばす。

第九軍を召喚。マーメイドのアーリエル・皇帝烏賊(エンペラースクウィッド)・メガロドン・ミズチが3匹召喚される。

この部隊は港から船を使って逃げ出すニーダを狩るためのものだ。

「召喚陣ノ周リニ敵影アリマセン」

上陸地点の斥候に出ていた(ろっく)鳥から思念による報告が入る。ちょっと拍子抜けだな。

「港を見つけましたが・・・敵影はありません」

港らしい場所に海面から侵攻していたアーリエルから思念が入る。

「哨戒がいないというのは攻められることを想定してないのかね?」

「その可能性はありますね」

おれの隣にいた身長182センチ。頭には海賊頭巾を巻き赤紫色の髪が僅かに零れている濃い緑の目の偉丈夫、この船の航海士である多比良清盛(たひらきよもり)が答える。

「ここであれこれ言ってても意味はないか・・・船はさらに沖にて待機。では行ってくる。チェンジ」

(ろっく)鳥とおれの位置を入れ替える。

まずは第二軍を召喚。メッスィングドラゴン・戦士のクワトロ・緑っぽい金髪のハイエルフのお兄さん・ワーキャットのトラ美・ヘルハウンドが召喚される。

「久々の戦場ですね」

クワトロとハイエルフのお兄さんがコキコキと肩を回す。待たせてすまない。

第二軍は東の港の攻略を命じると了と思念が返ってくる。

第二軍が港がある東へと進撃を開始する。

次に第四軍を召喚。ホワイトドラゴンα・銀髪ハイエルフのリペッチオ・祓魔士のジャンヌ・ドラゴンメイド・死の狙撃手(デススナイパー)が召喚される。

第四軍は北上しながら敵を一掃を命じると了と思念が返ってきて北上を始める。

次に第十軍を召喚。ホワイトドラゴンβ・ヒュドラ・吸血バットが3匹・スライムが召喚される。

第十軍には第四軍のバックアップを指示すると第十軍は第四軍を追って北上を開始する。

そして最後に本軍を召喚。ジャイアントの悪韋・バジリスク・デーモン・レギュラーオーク・ゴーストが召喚される。

「とりあえず・・・」

一応召喚の魔法陣を踏んで新規モンスター召喚を見てみる。

<ニーダ> ニーダ ニーダ

図鑑が目的ならあれだが、いまさらゴブリンより小さな体躯のしかも忠誠心の低そうなモンスターを召喚してもなぁ・・・

とりあえず召喚するのを取り止める。どうしてもというとき戻って召喚すればいい。

「敵発見」

北に先行していた(ろっく)鳥からの報告が入る。

ハイオークが2とニーダが4。

間接攻撃ができるリベッチオと死の狙撃手(デススナイパー)がまず先行する。

ふたりは和弓を振り絞り先頭のニーダめがけて放つ。

シュン

リベッチオの放った矢は違わずニーダの額を打ち抜いたが死の狙撃手(デススナイパー)の矢は後ろにいたハイオークがかざした手の平を撃ち抜いていた。

あのハイオーク只者じゃないな。

ホワイトドラゴンαが突っ込む。

だんだん。ドン。

二人のハイオークが持っていた大盾を地面に突き立てホワイトドラゴンの突進を受け止める。

錬度が違う。気を抜くなと思念を送ると了と返ってくる。

ギャギャ

ニーダがホワイトドラゴンを取り囲むように展開するが・・・

ぶん

ドラゴンメイドが展開してきたニーダの一体を箒で横殴りに叩く。

ザシュ

残る二体のニーダの持つショートソードがホワイトドラゴンの身体を貫く。

がぁ

ホワイトドラゴンの尻尾がニーダの一体を弾き飛ばす。

しゅたた

弾き飛ばされたニーダの身体に数本の矢が突き刺さる。

リベッチオの和弓と死の狙撃手(デススナイパー)のクロスボウによる攻撃だ。

「はいぃっ」

ドラゴンメイドがニーダに追撃をかけるが、それをハイオークが連接棍棒(フレイル)を振り下ろして阻止する。

「やらせん」

ハイオークは突き立てた大盾を抜きドラゴンメイドの前に正対する。

「面白い」

ドラゴンメイドは箒の穂先を持って一度捻る。

しゃん

澄んだ音と共に鎖が出てきて箒が穂先と柄の二つに分かれる。

これもある意味で連接棍棒(フレイル)かな。

じゃ。突き出されるとともに箒の穂先が射出されるように飛び出す。

前言撤回。なんだあのオモシロ武器は・・・

「はっ」

ハイオークは飛んできた穂先を弾く。

ドラゴンメイドはその一瞬を突いて一気に間合いを詰める。

「はいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」

箒の柄でハイオークの喉を突く。

どごす

喉を貫かれハイオークが吹っ飛ぶ。

「せいっ」

ドラゴンメイドが箒の柄を振り下ろす。

どがす

ハイオークの頭がザクロのように破裂する。

あの箒の柄は見た目竹だけど中に鉄芯かなにか入っているのか?

「きぇえぇぇぇぇぇ」

ドラゴンメイドに吹っ飛ばされたニーダがドラゴンメイドに飛びかかる。

きききききぃ

金切り音を上げながら吸血コウモリがニーダに体当たりする。

第十軍の支援が到着したのだ。

きききぃ

続けて二匹目三匹目の吸血コウモリがニーダに集る。

「ぎぃ」

ニーダは沈黙する。

「うおぉぉぉぉぉ」

残ったハイオークとニーダがホワイトドラゴンに殴りかかる。

「癒しの手よ彼の地の(ともがら)を救い給えヒール」

ジャンヌからホワイトドラゴンに回復(ヒール)の呪文が飛ぶ。

「ちぃ」

ハイオークは舌打ちするが後の祭りである。

パガン

ホワイトドラゴンの尻尾による一撃がハイオークとニーダを吹き飛ばす。

どがしゃ

吹っ飛ばされたニーダの先には先ほど飛ばされたニーダがいて衝突する。

<<ホワイトドラゴンのレベルが上がり進化の条件を満たしました>>

進化することを認めるとホワイトドラゴンの体から猛然と白い煙・・・いや霧に包まれる。

霧はやがてキンキンと空気を震わせる。

ぼこっぼこっと体が大きく膨れ白かった体は白銀色に。

<<ホワイトドラゴンが進化してアイスドラゴンになりました>>

しゅう

アイスドラゴンが息を吐くとたちまちキラキラと空中にダイアモンドダストが舞う。

がぁぁぁぁぁぁぁぁ

アイスドラゴンのブレスがハイオークを襲う。

ギン

逃げようとしたハイオークの足をアイスドラゴンのブレスが縫い付ける。

しゅたたた

リベッチオの和弓と死の狙撃手(デススナイパー)のクロスボウの矢がハイオークの身体に突き刺さる。

きききききぃ

金切り音を上げながら吸血コウモリがハイオークに体当たりする。

きききぃ

続けて二匹目三匹目の吸血コウモリがハイオークに集る。

「ぎゃあ」

ハイオークが断末魔の悲鳴を上げる。

<<吸血コウモリのレベルが上がり進化の条件を満たしました>>

進化することを認めると吸血コウモリの体がキラキラと光り始める。

あっはっはははははははははははははは

甲高い笑い声が響き渡る。

吸血コウモリの体が銀色に光りながら顔がドクロの筋骨逞しい銀色のしかしハッキリと人間の女性と解る姿を変える。

<<吸血コウモリが進化して魔法銀(ミルリス)バットになりました>>

いやいやいや。全然コウモリじゃないし。どうみたって怪人の類だろ。



☆ ☆ ☆


新規モンスター


名前 アイスドラゴン

種族 ドラゴン

分類 動物

性別 雄・雌

性格 ニュートラル-ニュートラル

STR:30 INT:15 DEX:6 VIT:30 AGI:5 LUK :10 

体力65/65 魔力15/15

能力:氷のブレス(水・威力中規模ながらターン毎にダメージ10を追加)

水系のダメージ無効

魔法:なし

特殊能力:怒りの暴走(被ダメージに比例して攻撃力が増える。)

装備:不可

備考:陸上モンスターの頂点に君臨する絶対王者が成長した姿。

体色は明るい白色から白銀色へと変化している。

強力な氷のブレスは負わされた凍傷は時間の経過とともに相手を蝕む。

卵や幼生体のころから育成するなら飼いならすことは可能だと言われている。

洞窟や氷原での目撃情報が多い。

ホワイトドラゴンをレベル40までそだてることで進化することが確認された。


魔法銀(ミルリス)バット

種族 蝙蝠人(ワーバット)

分類 亜人間

性別 男・女

性格 イビル-ロウ

STR:25 INT:18 DEX:12 VIT:20 AGI:19 LUK :13 

体力35/35 魔力20/20

能力:飛行(地形効果無視)

魔法:超音波(命中率上昇)

特殊能力:蝙蝠分身(敵の攻撃を任意の時に4度まで無効化する)

装備:サーベル・プレイトアーマー・マント

備考:どこ?どこ?どこから来たのか魔法銀(ミルリス)バット。

太古に沈んだとされるアナコンド大陸を支配していた蝙蝠人の末裔だといわれるが真実は不明である。

吸血バットをレベル40まで育てることで進化することが確認できた。

※性格・能力値はレベル1のときの平均でありレベルによって変動します。 


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