水軍砦
パソコンというかOS壊れてリカバリーに時間がかかりました申し訳ありませんでした
西ワ国最大の港町ハーカタに駐留する朱印船の一隻に大量の岩が積み込まれていた。
「岩を大量に積み込んでどうするのですか?」
紅い髪に丸い眼鏡をかけた黒い瞳の如何にも小姓っぽい少年、伊志田三成が尋ねる。大福帳と筆を手離さないのは流石といえる。
「いまから攻める砦に岩鳥を有効活用するのです」
おれが岩鳥を召喚して命じると、岩鳥は岩まで飛んで爪を立て羽ばたきながら僅かに持ち上げる。
「あぁ投石機の代わりにするのですね」
ギープ王国やニーダ族を相手の海戦でそれなりの効果があるのは確認済みだからな。
「よし。出港する」
カチカチと歯を鳴らしながらスケルトン海賊が配置につく。
船がゆっくりと動き出す・・・
岩鳥を3匹召喚し斥候に出す。
湾から出た所で我が水軍である第六軍を召喚配備し暫し船の度を満喫する。
「便利ですな」
30半ばの男がとんカッとんカッと甲板を鳴らしながらやってくる。
身長182センチ。頭には海賊頭巾を巻き赤紫色の髪が僅かに零れている。
目の色は濃い緑。ガッチリとした肉体の持ち主だが左手と右足が作り物だった。
そうカッという音は右足の義足か奏でていたものだ。
「そうですか?多比良清盛航海士殿」
「清盛で構わんよ。で、あの岩鳥がな?風と海流を読んでくれる。俺の読みとほぼ一致しているから物凄く便利」
清盛は右手の義手であるフックを通して岩鳥を眺める。
彼はおれたちがワ国に来るとき便乗した船の持ち主でワ国の商人の豊後国文左衛門が紹介してくれた航海士だ。
元は私掠船の乗組員だったらしいが右足を切り落とされて引退。
第二の人生としての第一歩がおれたちに雇われての航海士ということらしい。
「いや、船長に拾われて良かった」
清盛はケラケラ笑う。
そのさり気ない一挙手一投足が彼がかなりの手練れだったと教えてくれるむ。
欠損した肉体を復元させる回復魔法とかあれば戦力になるかもしれないながいまは無い。実に惜しいな・・・
「それで?何の用だ」
「そろそろ指示された海域なんで」
そりゃそうか・・・
おれは視界を斥候に出した三匹の岩鳥にあわせる。
すっと右手を上げ右に展開していた岩鳥のいる位置を指さす。
「こちらの方向から魔力・・・認識阻害系の魔法が出ていているのを感知できるな。ちょっと待ってくれ」
岩鳥を召喚し甲板の上の岩を掴ませるとある一点に向かって送り出す。
しゃっ
ある一点に向かって岩鳥に岩を投下させる。
どごす
水飛沫があがり同時に空気が震える。
「なるほどなるほど理屈は蜃気楼ですな」
そういうの知っているのか・・・
「意識阻害系の魔法は遁甲陣を規則正しい位置に描いて起動することで発動するが…」
船の周りを護衛していた第六軍のマーマンに結界を見付けて破壊するように命令を下す。
「どういうことでしょう?」
いぶかしげな顔で清盛は尋ねる。
「陣を一つでも破壊すればああなる」
おれがある一点を指さすと湧き出るように島が姿を表す。
「おお…では慎重に向かいましょう」
清盛は船の位置を変えるよう声を上げる。
島は周囲が2キロあり四方は断崖絶壁の壁。そう我々の拠点である白露城の丁度半分の規模の砦だ。
どうやら先代神様はこういうコンセプトの海上要塞を好んで作っているようだ・・・海上に限らないかもしれないが。
「きさまらの首領、赤海入道政康は我々が討ち取った」
船の舳先に政康の金棒と海賊旗を掲げておれは大声で叫ぶ。
しゅん
どこからか一本の矢が飛んでくる。
かららん
乾いた音と共に矢が当たって落ちる。
スケルトン族には弓に高い耐性があるし距離があるのだから意味のない攻撃だ・・・
岩鳥が1匹1匹と岩を持って上空へと羽ばたき始める。
つぃ
岩鳥の一匹が滑空モードで砦の矢の発射されたところへ突っ込む。
何本かの矢が迎撃のため射出されるが距離も高さもあるため届く前に失速する。
ひゅるるるるるる
投下された岩が違わず矢の放たれた場所に落下していく。
どこん
岩が直撃し弓を持った人間が吹っ飛ぶ。
がこん
二匹目の岩鳥が投下した岩で放たれていた矢の数が激減する。
ぼごん
三匹目の岩鳥が岩を投下したころには反撃はなくなっていた。
「もう一度いまの位置に反復で岩を投下しろ」
了と思念が返ってくる。
どごん、ぼごん、がぼん
対空迎撃のない動かない標的に正確に岩を落とすことは造作もないことだった。
ぼぅ
断崖絶壁の一部が揺らぐ。
人が守っているってことはそこに大事なものがあるっていってるようなものだ。
そしてここでいう大事なものとは砦の入り口。
「おお…」
清盛と光成が感嘆の声を上げる。というかいつの間にか光成がいる…
「第六軍。湾内に突入せよ。岩鳥は対空迎撃に注意しつつ爆撃を反復」
了と思念が返ってくる。
「湾内ニ艦見エズ。抵抗ノ様子モアリマセン」
皇帝烏賊からの報告を受け一匹の岩鳥を島内の砂地に送る。
「チェンジ」
岩鳥とおれの位置を入れ替える。
なるほど抵抗がないな…と砦のほうから一歩の矢が飛んでくる。うん距離があってしかも矢。意味のないから…
「本陣召喚」
悪韋・バジリスク・デーモン・レギュラーオーク・ゴースト・ヒュドラが即時おれの周りに召喚される。
しゅっ
空中待機していた岩鳥が矢の発射されたところに即座に反応し岩を叩き込む。
<<岩鳥のレベルが上がり進化の条件を満たしました>>
<<進化しますか?>>
Yを選ぶ。
<<火鳥>> 氷鳥 雷鳥
おお久々の枝分かれ進化だ。
氷鳥を選択する。
ぼぅ
岩鳥の全身が氷に包まれそのまま氷は岩鳥に定着する。
キシャー
氷鳥が口から氷の礫を放つ。
ピシシシシッ
礫が命中したところに氷が張り付きたちまちキラキラと光を反射する。
ばばっ
砦から白い布を繋ぎ合わせた旗が翻る。
<<拠点を手に入れました。都市間の魔法門を手に入れ城塞都市ソロモン・白露城・水軍砦が相互リンクされました>>
ドン
身体に流れ込む魔力が増大なものになる。戦闘軍団以外にも色々と捗りそうだ。
☆ ☆ ☆
新規モンスター
名前 氷鳥
種族 ロック鳥
分類 動物
性別 雄・雌
性格 ニュートラル-ニュートラル
STR:14 INT:6 DEX:12 VIT:8 AGI:20 LUK :8
体力25/25魔力13/13
能力:飛行(地形効果無視)
雷系のダメージ大
氷系のダメージ無効
魔法:アイスバースト(命中した相手の移動を一定期間疎外する)
特殊能力:なし
装備:不可
備考:体長は羽も併せて7メートルを超える猛禽類。
大空を高速で移動できる上に視界も広いので飼いならすことができれぱ斥候として便利。
体が氷に覆われているため弓矢に対する耐性をもつ。
標高の高い山岳での目撃情報がある。
岩鳥をレベル20まで育てることで進化することが確認された。
※性格・能力値はレベル1のときの平均でありレベルによって変動します。
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