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閑話休題 その4 ソロモンの子供たちその1/3

アクセスか4000超えました

ありがとうございます

脇道話も4話目となりました感謝です

僕の名前はシロウ。城塞都市ソロモンを統治しているソロモン評議会と鉱山ギルドの代表を務めているガイアの三男です。

人間族の男で年齢は16歳。栗色の髪に茶色い目。身長は170をちょっと超えたぐらい。

14の頃から父さんやうえの兄たちと混じって鉱山で働いていたので体格もかなりいいと自負しています。

いま僕達・・・あ、僕以外にソロモンで生まれ育った二人の友人と一緒にいます。

一人はドワーフの男性でノリス。一人はワーキャットの女性で藍那。二人は幼馴染です。

話が逸れちゃいましたね・・・

そして僕達がいるのは周りが海の島の中にある白露城。僕達の城塞都市ソロモンを数時間でほとんど被害を全く出す事なく占領したスケルトンの魔法近い・・・

いえ、更に上位のモンスターである悪霊公(イビルデューク)であるソウキ様が支配する城です。

最初は城塞都市ソロモンがソウキ様に反逆しない人質・・・他の二人もソロモン評議会の重鎮の子息なのです・・・としてこの地に来たのです。

「逃げようとしなければ好きにしていい。見ての通りここはいま0だからななにをしても自由だ」

ここに来たとき開口一番ソウキ様はそういいました。

ちなみにソウキ様は見た目はローブを着たガイコツなので最初はとても恐ろしかったのだけど、いまは夜の闇で会って驚くぐらい。慣れってスゴイ。

しかし好きにしていいといっても鉱夫しかやったことがないので迷ってしまいます。

「やりたいことが見つからない・・・ですか」

ソウキ様の知恵袋であるスケルトン賢者アルテミスさんに相談しました。

賢者といっても見た目はソウキ様と同じローブを着たスケルトンです。

声から女性だと解りますが骨なので残念です。

「そういえば、鉱山でお仕事をされていたのでしたね・・・」

言わなくてもその辺のデータは頭に入っているようです。あれ?スケルトンって脳とかないですよね?どこに記憶しているのでしょうか。

「ふむふむ…シロウ君はシャベルとかツルハシとかハンマーとかの扱いは慣れていますか?」

「あ、その辺は作業で使っていましたから」

「解りました。狼人間(ワーウルフ)が工事道具を使った武器術を体得していたハズです。彼を紹介しましょう」

工事道具を使った武器術?本当にそんなものがあるのでしょうか?

乾小天守(いぬいこてんしゅ)の1階にいるそうです。尋ねてみては?」

「はい。ありがとうございます」

お礼を言い早速、乾小天守(いぬいこてんしゅ)に向かうことにします。


「よう」

乾小天守(いぬいこてんしゅ)に到着したときワーウルフのお兄さんは一本の丸太に足を掛け軽くストレッチをしていましたが、僕を見ると軽く手を上げて声を掛けてくれました。

ちなみにワーウルフは狼をそのまま人型にした亜人間です。人間と違うのは全身が毛に覆われていて肩が異様に幅広く発達していることです。フサフサの尻尾もあります。

あとソウキ様の軍団では名前は基本的に種族名になっています。

僕のような個人名をもっているのは軍参謀のアルテミスさん。武門筆頭のウッドエルフの菜緒虎さん。ソウキ様の直衛であるジャイアントの悪韋さん。

人間のクワトロさんにマーメードのアーリエルさん。アーリエルさん以外は軍団の幹部っぽいです。

他に猫人間(ワーキャット)のトラ美さんや鳥人間(ワーバード)の鞍馬香良さんが名前を持っていますがこれは僕たち側の例外だと思います。

「アルテミス師から話は聞いている。シロウを冒険者にしようとか戦士にしようとかそういう意図はないと思う。たぶん身体を鍛えさせる口実だな」

ワーウルフさんは下アゴをさすりながらつぶやきます。

「しかし工事道具を使った武器術って何ですか?」

「ん?ああちょっと待ってな・・・」

ワーウルフさんはピクピクと鼻を動かします。

「うーさんお待たせしました」

姿を現したのはドワーフで僕の友人でもあるノリス。その手には長さが1メートル50センチ近い真新しいシャベルが握られてます。

「おう」

ワーウルフさんはシャベルを受け取ると二度三度ブンブンと振ります。

「シャベルはな?」

そこからワーウルフさんのシャベル武器術講座が始まります。

シャベルは突く叩く斬る(というよりは断つ)薙ぎ払う事が可能な道具。

よく見るとワーウルフさんの持っているシャベルの先端からエッジ部分まで剣の刃のようです。

それから1時間ほどの講習。簡単に言うと槍術と棍術の使えそうなところを選りすぐった武器術だということが解りました。

「ツルハシやハンマーは武器としての説明は要らんよな?」

僕もノリスもこくこくと頭を縦に振ります。

シャベルと違いハンマーもツルハシも見た目で相手を殺しにいけるのが解ります。

もっともシャベルほどの万能性は感じられません。

と素直に言ったらワーウルフさん物凄く嬉しそうに笑いました。

「型を見せておく。気に入ったらいつでも習いに来てくれ」

ワーウルフさん大きく息を吸うと息を止め、そこからブンとシャベルを振り下ろします。

そこから目の前の丸太に向かって突き。払い。突き突き。叩き。

丸太がみるみる抉れ削れていきます。斧っぽい気もします。

「ふう・・・いい出来のシャベルだ」

丸太を不格好なオブジェに変えたワーウルフさんはズボンのポケットから小袋を取り出してノリスに向かって投げました。

「毎度ありがとうございました」

袋の中を確認したノリスがニッコリ笑ってこの場を立ち去ります。

「今日はありがとうございました。道具を用意してまた来ます」

僕はワーウルフさんにぺこりと頭を下げます。シャベル武器術・・・習うことにしました。


ありがとうございます

閑話休題ですがこの日の話の3人の視点ということであと2話ほど続きます

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