遭遇
「ワレ接敵ス。援軍求ム」
北に向かっていたロック鳥からの思念が入った。相手も同じロック鳥である。
「ロック鳥は少し下がれ。エルフと吸血バットはロック鳥の支援に向かえ。エルフ召喚。ドラゴン(C)召喚」
エルフとドラゴン(C)が召喚される。
今度召喚されたエルフは短髪の銀髪紅眼の女だった。
「お前たちも北へ向かえ」
こくんと頷くと北へ向けて移動を開始する。
「アルテミス。俺の召喚は魔法陣限定か?俺が前線に向かうことは可能か?」
「どちらもイエスですマスター。それといまの召喚で支配力に不安があります」
「解った。俺も前線に赴こう。ついてこい」
「拠点にいないと体力と魔力それと支配力が回復しません。マスターは一撃しない限り体力回復を気にする必要はありませんが気を付けてください」
アルテミスの助言に頷くと北へと歩を進める。
キャウ
ロック鳥が上からその鋭い足の爪で相手のロック鳥に掴み掛る。
相手のロック鳥も足の爪で迎撃する。
続いて嘴で突くがこれは躱される。
続いて相手のロック鳥が足の爪で攻撃する。
バシッ
ロック鳥の羽が派手に散って血飛沫が飛ぶ。
シャア
吸血バットが戦いに割って特殊能力の超音波を発する。
「支援感謝!」
エルフが短弓でロック鳥を撃ち抜く。
ぎゃん
敵のロック鳥が墜落し煙とともに消えチャリンと音が響く。
「お館様。敵ロック鳥を撃破し30G手に入りました」
「ご苦労。あとドロップはアイテム以外必要ない」
「御意」
「ロック鳥は体力の回復をおこなうべく村まで下がれ。他は待機」
「御意」
即座に答えが返ってくる。
「北からさらにロック鳥とドラゴン!」
エルフから報告が入る。
「回避を優先に。こちらもドラゴンを送る」
「御意!」
「マスター村の近くに魔法陣発見しました」
「よくやった」
アルテミスの報告で本陣を押し上げる目途がついた。
「ドラゴンよ風を纏いて駆けよ風歩」
近くにいたドラゴンに移動力アップの魔法をかける。
ガルルル
真っ白な鱗のドラゴン。
恐竜のティラノサウルス・レックスによく似た直立二足歩行の6メートル超の爬虫類でティラノサウルスと違うのは頭の比率がさほど大きくない。
そのドラゴンがエルフに噛みつこうとするがエルフは華麗に横へとステップすると短弓をドラゴンの顔に叩き込む。
ブンとドラゴンが尻尾で横に払うがこれもエルフは華麗に躱す。
ギャース
真黒な鱗のドラゴンが咆哮を上げながら戦いに参戦する。
「いただき」
エルフは正確な射撃で白いドラゴンの右目を潰す。
ガァ
黒いドラゴンはその隙を逃さず白いドラゴンの喉笛に噛みつく。
ぶぅん
黒いドラゴンは噛みついたままものすごい勢いで持ち上げ白いドラゴンを地面に叩き伏せる。
キシァ
敵のロック鳥が援護すべく黒いドラゴンに突撃を敢行する。
「甘い!甘すぎる」
エルフが突っ込んでくるロック鳥の前に回り込みその眉間に正確短弓を叩き込む。
ギャン
鋭く叫ぶと同時に敵のロック鳥は墜落しそのまま煙となって消える。
相性がパッチリでクリティカルですか頼もしい!
続いてスケルトンが白いドラゴンに向かって腕をグルグル回しながら突っ込む。
ダメだ早く装備を整えなければ。シュールすぎる。
ぱっかーん
ものすごく気持ちのいい音がしてスケルトンが白いドラゴンの尻尾に弾き飛ばされる。
これまた気持ちいいぐらいのクリティカルヒット!
スケルトンはバラバラになって消えていった。
「マスター。北西にゴブリンです」
「近くにいるのはロック鳥とスケルトン戦士です」
「迎撃に向かえ」
スケルトン戦士がまっすぐゴブリン…子供ぐらいの背丈の子鬼に向かう。ロック鳥は…ああ気が乗らない模様。
「ドラゴンよ援軍に向かえ」
戦いに参加していない方のドラゴンに命じるとふらふらとしながらも北西へと向かう。
ゴブリンとドラゴンとロック鳥がここの主力かな。
「北からゴブリン2ドラゴン1」
ロック鳥から思念が届く。
「二体のエルフとドラゴンはすぐに北へ向かえロック鳥は引き付けつつ後退」
指示を飛ばす。
ジャ
ゴブリンが石で出来た手斧をスケルトン戦士に向けて振り下ろす。
スケルトン戦士は盾を掲げて受け止める。
一回二回と石斧が打ち下ろされる。
しかしスケルトン戦士はそれをうまく盾で受け流す。
明らかに余裕である。まぁクラスが1違えば当然か。
石斧が再び振り下ろされるがスケルトン戦士は受け流さず勢いよくはじき返す。
たまらずゴブリンは態勢を崩す。
スケルトン戦士はその隙を逃さず剣を水平にゴブリンの心臓めがけて突き出す。
ぎゃん
ゴブリンは心臓こそ貫かれなかったが胸を貫かれて大量の血を吐く。
クワッ
スケルトン戦士の手柄を掻っ攫うようにロック鳥が急降下してゴブリンの頭に足の爪を突き立てる。
ゴブリンは力尽きて地面に突っ伏し消えていいった。
「敵ノ親玉見ツケタ」
更に北に進んでいたロック鳥から報告が入る。
ローブを目深に被った…人間じゃないな背が低い。ゴブリンか?
「親玉には手を出すなよ?経験値を稼がせてもらう」
了承の念が飛んできた…ただ何体は無視して突っ込みそうな気がする…
そしてその予感は当たることになる。
ありがとうございます
ところでエルフ姉さんの名前を付けたいという奇特な人はいらっしゃいますか?
基本的な設定としては
彼女はこの先スケルトン賢者のようにアイテムで特殊進化します(そのタイミングで名付け)
序盤ではアルテミスが智なら彼女は武としての切り込み隊長となります
男名女名は関係ありません(そういう設定)
性格設定とかあると反映するかも
著作権に引っかからないものでなければ採用したいと思いますがどうでしょう?
まぁ来ないだろうけどこういうのって夢だよね
とりあえず先着順としておこう
※ゴブリンの手斧を石斧に修正しました




