表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/118

ブームケット平原攻防戦 その1 ※ルビ設定変更

※人間の進化先に弓兵がいなかったです・・・

「ムーゲが面会を求めてきました」

アルテミスから報告が入る。

「早かったな・・・」

ムーゲからこの周辺の勢力地図を手に入れる。どうやら港湾都市から西はまだマッサチン国の勢力圏外らしい。これは早急に手に入れるべきだ。

また、ワ国にいるというムーゲの伯父への紹介状とその伯父に届けて欲しいという一通の書状と掛け軸が入る程度の大きさの箱も預かる。

「菜緒虎。よろしく頼む」

書状と箱を唐草模様の布に包んで渡す。

大王(エンペラー)烏賊(スクウィッド)以下、水棲部隊を援護に連れていけ。無理はするな」

「はっ承りました」

菜緒虎は深々と頭を下げる。

「我々は港湾都市ジャンから西へ進撃する」

「はっ承りました」

アルテミスは軽く頭を下げた。


ブームケット平原

おれたちが初めて姿を現したところから北に進めばいきなり到達した土地である。

今回侵入したのは西側から。正面にはアタラカ山脈が見える。

とりあえず目の前の魔法陣を踏んで岩鳥(ロックちょう)6匹を召喚し斥候に出す。


そして新規召喚

<<スモールドラゴン(L)>> 一般人 インプ


・・・インプってあれですか?悪魔・・・取り敢えずスモールドラゴン2体を召喚。


恐竜のティラノサウルス・レックスによく似た直立二足歩行の6メートル超の爬虫類。

ティラノサウルスと違うのは頭の比率がさほど大きくない。

スモールドラゴン(C)との相違点は体色の赤。あとよく見ると小さいながら蝙蝠系の羽がある。あれ?ジャンで見たスモールドラゴン(L)にあんなのあったっけ?


次にインプ。体長は10センチほどで全身は黒く背中には蝙蝠の羽。白目ではなく赤目。瞳の色は金色。ピンと尖った耳に子ヤギのような小さな角。

あー言う事まったく聞かなそう・・・適当に召喚して懐いたのを手駒にした方がよさげだな・・・


まずブラックドラゴン4匹を召喚。続けて主力中堅を召喚。

この辺は小隊編成でまとめて出せないかなぁ・・・

とりあえずドラゴンズをリーダーにして以下のように編成を組む。


スモールドラゴン(L)にアルテミス、スケルトン弓兵、蒼いリザードマン。

ブラックドラゴンαに死騎士(デスナイト)、スケルトン魔法使い、クワトロ。

ブラックドラゴンβにハイエルフのお兄さん、赤毛の青年、ゾンビ。

ブラックドラゴンγにウッドエルフのお兄さん、ブラックドック、黒髪ロングの少女。

ブラックドラゴンθにウッドエルフのお姉さん、緑髪ショートの娘、茶色いリザードマン。

これにおれとスモールドラゴン(L)、ジャイアント、インプで6小隊+6斥候。

とりあえず各隊にひとり新兵を入れて鍛える布陣である。


「ブラックドラゴンアルファ、ベータは北へブラックドラゴンガンマ、シータは南へ残る一隊はおれと西だ」

応と思念が返ってくる。とりあえずこれで行こうか・・・


「敵発見」

南に向かっていた岩鳥(ロックちょう)から思念が入る。

ホブゴブリン1ゴブリン3という小隊が3つ。なんだろう確実に相手のレベルも上がってないか?

「相手も数がいるぞ。気を抜くな。弓持ちがいる可能性を鑑み岩鳥(ロックちょう)は攻撃に参加することを禁ずる」

応と返ってくる。


「接敵!攻撃を開始する」

ウッドエルフのふたりが視線を交わし一番先頭のゴブリンに向かって矢を射かける。

ぎゃ

ゴブリンは刺さった矢をへし折りウッドエルフのいる位置を指さす。

6人のゴブリンが腰に吊っていた短弓を構え矢を放つ。


「はぁぁあ」

リザードマンがすっと前に出て三又の銛を風車のように回す。

ガララとぶつかる音がして矢が叩き落される。

数発がすり抜けてリザードマンに刺さるがカカンと硬い物を叩く音が響いてそのまま地面に落ちる。

リザードマンの皮膚硬いな。


ダスダスダス

ブラックドラゴンが間合いを詰める。

慌てずゴブリンたちの第二射が放つが数発が刺さる程度で後の矢は空しく弾かれる。

がふぅ

尻尾の一撃で4人のゴブリンが吹っ飛ぶ。

「とどめは任せました」

「はい」

ウッドエルフのお兄さんに促され緑髪ショートの娘が倒れたゴブリンに鎚矛(メイス)を振り下ろす。


ぐぁ

ゴブリンが悲鳴を上げて消える。


すぅうぅ

ブラックドラゴンの喉が膨らむ。

ごぅ

霧状のブレスが立っていたゴブリンたちを薙ぐ。しかし倒れたゴブリンは一人もいない。

後方に陣取っていたホブゴブリンたちが手に持つ棍棒の重さを計りながらゴブリンたちの前に立つ。


ぐわっ

ホブゴブリンたちが棍棒をかかげてブラックドラゴンに向かって突進する。


「せい」

ウッドエルフのお姉さんがしゃがみながら弓を横に構え矢を放つ。

地を這うような矢が右からきているホブゴブリンの右足の膝を射抜く。

ビンと右足を突っ張らせて転倒する。


がうぅぅ

迂回していたブラックドックが後方退避していたゴブリンに襲い掛かる。

どしゅ

頸動脈から血を噴出してゴブリンが倒れて消える。


ごう

ホブゴブリンがブラックドラゴンの肩口に棍棒を叩き込む。ブラックドラゴンの尻尾による反撃がホブゴブリンの横腹にめり込む。

しかし横にいたホブゴブリンが支えたのでそれ以上吹っ飛ぶことはなかった。


がぁ

態勢を立て直してホブゴブリンは棍棒を振り上げる。

スタタタ

ウッドエルフのお兄さんお姉さんの矢がホブゴブリンの上半身を貫く。


「はいやゃあ」

リザードマンが腰溜めに三又の銛を突き出す。

ぎゃぎ

ホブゴブリンは口から血を吐いてどぅと倒れて消える。


<<リザードマンのレベルが上がり進化の条件を満たしました>>

リザードマンの全身が光り輝きトカゲ人間のような風貌は鱗はあるものの髪が生え顔は平坦に人間に近いものになり、プロポーションも人間の女性に近いものに変化していく。

背中には大きな羽が生えてきて・・・ばふんと煙に包まれたかと思うとそこには・・・

<<リザードマンが進化しドラゴンメイドになりました>>


ああ・・・まさしくメイドです服装とか持っている箒とかゴシックなメイドさんです。

いや、確かにそういう名称の竜人伝説はあるのは知ってるんですけど・・・


「はっ」

ドラゴンメイドはとんと箒で地面を叩き、その勢いでジャンプ。そしてそのままの勢いでホブゴブリンを箒で唐竹割りを敢行する。

どぅと倒れるホブゴブリンにブラックドラゴンたちが殺到する。

ぐぎゃあ

ああ・・・殺られたくない殺られ方です・・・


「えい!」

緑髪ショートの娘が倒れていた4人目のゴブリンに止めを刺す。

<<一般人のレベルが上がり進化の条件を満たしました>>

剣士 <<僧侶>> 魔法使い 盗賊 弓兵

に進化できます

おお殺伐とした我が軍団についに回復職が!!迷わず僧侶を選択する。

<<一般人が進化し僧侶になりました>>

僧侶ってことはなにか信仰しているのだろうか?

「女神リブーラさまです。マスター」

僧侶から思念から思念が入る。ですよねー

残る相手は満身創痍。掃討するのに大して時間はかからなかった。

ありがとうございました

一人去られたようです残念

評価されました

感謝です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ