セイゾウ高原
ノール・アリグナク1世から宣戦布告の書簡が来た・・・
「野戦にて決着を付ける。ついては場所を指定されたし」という実にシンプルなモノ。
場所は任せるというのが自信の表れなのか、マッサチンとの挟撃に利用したいのか・・・
うちはドラゴン系やジャイアント系といった大型モンスターが多いから、広いところで決戦を挑んでくると読まれているんだろうな。
「アルテミス。ノールはどこに網を張っているかな?」
リッチのアルテミスに話を振る。
「我らがセイゾウ高原を決戦の場とすること予想し、罠を張るでしょう」
アルテミスは地図の西にあるセイゾウ高原を指さす。
セイゾウ高原を戦場にした場合、こちらの陣営に寝返った貴族の領地を通ってこの高原に出るので、展開するのは西南。
ノール軍が東に展開し、マッサチン軍は北西に展開。
ノール軍が時計回りに攻めて退路を断ち、あとはゆっくりと包囲する。そんなところか・・・
「こちらに寝返った貴族が再度寝返えれば、我らの退路を断つのは容易いでしょう」
アルテミスに指摘されて、思わずポンと手を打つ。
神がここでケリを付けるつもりなら、そういうイベントが起こる。十分にあり得る話だ。
「どうすればいい?」
「どうもこうも罠ごと食い破るのが上策ですね」
あっさりと言いのける。
そういうモノらしい。
「セイゾウ高原にて雌雄を決する」という返事を書いた書簡を別室で控えていた使者殿に渡して追い、お帰り頂く。
出陣する前に部隊を確認する。
本陣
ソウキ(悪夢王)、アルテミス(リッチ)、アルブラド(真祖吸血鬼)、鉄雄牛、幽鬼騎士、タコスケ 皇帝烏賊
第一軍
菜緒虎(ウッドエルフ大名主)、ゴールドドラゴン、クップファードラゴン、骸骨龍、コロッサス、ガシャドクロ
第二軍
悪韋(単眼巨人)、イヌガミ(ワーウルフ)、二つ頸犬、ミノス牛巨人、牛銅※牡牛巨人、牡丹
第三軍
エマ(ドラゴンメイド)、ルシファ悪魔神、ジャンヌ(祓魔士)、宇羅(鬼)、蛇王神
第四軍
リペッチオ(ハイエルフ女)、アルファ(ライトエルフ男)、ヘウロパ(デスエルフ)、ロビン(死の狙撃手)、実花恵瑠(セラフィム)、アスタルテ悪魔皇
第五軍
クワトロ(聖騎士)、バーン(地獄騎士)、チャーシル(聖騎士)、ルーヅベルト(聖騎士)、フターリン(騎士)、セバス(ドラゴンスチュワード)
第六軍
氷鳥、火鳥、雷鳥岩鳥×3
この編成でセイゾウ高原に展開する。
天候は晴れ。見渡す限り原っぱ。
耕せば、かなり広大な穀倉地帯になりそうなのだが、ペンペン草が疎らに生えるだけの荒野である。
おれたちが展開したのは予想通りセイゾウ高原の西南部。
そしてノール軍が東に展開し、マッサチン軍が北西に展開している。
側に召喚陣はあるが新規のモンスターは無し。どころか召喚できるモンスターにも種類の制限があるようだ。
マッサチン軍は、騎馬の馬が一部が天馬だったり、二足歩行の蜥蜴だったりするが、人間を中心とした数で押す編成。
歩兵は頑丈そうな鎧に身を包み、盾、槍、弓の順で固まって移動している。あと聖職者に魔法使い。
武装に若干の多様性が見られるが、正直敵じゃない。
一方ノール軍は・・・天使とか白っぽい天竜。一角馬に上位エルフ。聖騎士に聖職者に魔法使い。
なんというか見事にグッド-ロウ。光の勢力といった軍団である。
また、戦闘用馬車に衝車、投石機、弩といった大型種に対抗するたための兵器が動員されてる。
見た目が剣と魔法のファンタジーが中世欧州の戦国モノっぽくなってる。
多分ノリとして、おれがやってたのはシミュレーションRPGでノールの中の人は歴史シミュレーション。
いまは亡き朱葛琴の中の人は育成系シミュレーションをやっていたんだろうなと、改めてそんな気がする。
「よし行きますか・・・本陣召喚」
おれの周りに光が溢れ、アルテミスたちが召喚された。
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名前 牝牛巨人
種族 牛人間
分類 亜人間
性別 女
性格 グッド-ニュートラル
STR:15 INT:10 DEX:15 VIT:20 AGI:15 LUK :18
体力40/40魔力12/12
魔法:固定大回復(指定する個体の体力を固定で30回復する)
特殊能力:魅惑を発動することで敵をランダムで引き寄せる。
装備:戦斧・皮鎧
備考:牛人間の突然変異だと言われているがその割に生息する数は多い。
身長はトロールより若干低いが筋肉と胸部装甲はかなりある。
性格は非常に温厚である。
牝牛人間をレベル60まで育てることで進化することが確認された。
※性格・能力値はレベル1のときの平均でありレベルによって変動します。
ありがとうございました