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夜のドライブ

作者: 神名代洸
掲載日:2015/09/21

昼間は太陽の光が眩しくてあまり好きじゃない私は夜ドライブすることが多い。夜だとライトや街灯の光のみなので眩しさが違うからだ。

「うーん、やっぱり夜はいいよね。チカチカして目が開けられなくなるなんてことはないから…。」

音楽を流しながらゆっくりと走らせていると、目の前になんと事故現場が。

車が1台ボンネットがペシャンコになっている。もう1台は後部席の方が潰れていた。

加害者も被害者もここにはいない。

どうなったんだろう?

警察官が現場検証をしていた。


「危ないよね〜。車の事故は。気をつけなきゃ。」

独り言を言いながら車を走らせた。

それからどれくらい走らせただろう…、後部から車が走ってくる。ものすごいスピードだ。やばい、って思ったから車を車線変更させた。すると追い越して行った。

途中真横についた時ちらりと運転手を覗いた。すると真っ赤な顔をした運転手が乗っていた。多分赤かったと思う。夜なので見分けがつかないからだ。一瞬の光でそう判断したが、本当の所はわからない。でも、色が付いていたことだけは確かだと思う。

けれどもその車はその後見ることはなかった。

それから数日後、事故現場に立て看板が建てられていた。事故を目撃した人を探しているようだ。

私は直接は見ていないから関係ないと大して気にもせずにその場を後にした。


それからさらに2〜3日後、またすごいスピードで走ってくる車を目撃した。

「あっぶないなぁ〜。事故でもしたらどうするつもりなんだろう…。」

私はブツブツと文句を言っていた。

すると今度は横にピタッとついてくるではないか。いったいどんな奴なんだろうとちらりと横を向いた。一瞬だったが運転手に色がついた車だった。信号が赤になり、止まる場所までくると相手の車も止まる。街灯に照らされたそれは確かに赤かった。そう、車もよくよく見てみるとボンネットがペシャンコになっていた。そう、これは事故した車と同じ車だったのだ。、びっくりしたのと怖くなったのとで前を見ようとするが、運転手が気になって目が離せない。

私は思わず反対の壁側によった。少しでも離れようとしたのだ。けれども密室の車の中、逃げられる場所は少ない。

その時運転手がこちらをちらりと見た気がした。首だけが回って…。

その不気味さに悲鳴をあげながら、青になった信号を見て大慌てで発進する。すると…ついてくるではないか。歯をガタガタさせ必死にハンドルを掴む。冷や汗が流れてくる。

「逃げなきゃ、逃げなきゃ…。」

捕まったらどうなるかを考えると怖くて仕方がなかった。そしてハンドルを何度か切り、逃げ切ることができた。と思ったらここは例の事故現場だった。

目の前にひしゃげた車が止まっている。

事故現場で見た同じ型の車だった。



あの車は一体私に何を伝えたかったのか…。それとも仲間にしようと事故を起こさせようとしたのか…。

今はもうわからない。

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