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ふぁんたじーわーるど  作者: あっぽ
3/55

ひとり。

「西の方か、森とは真逆だな」


さっき宿屋の時計は六時半だったな、武器屋はまだ開いてはいないだろう。七kmなら向こうで遊んでも昼には帰って来れそうだな。それからゴミを売りつけに向かうとしよう。


言ってた通り、紆余曲折などはなく、よく人が通るのか道ができていて歩きやすい。

他にはなさげだしこの道を走ればいいか。

 それよりも知り合いを増やしたいな、よく分かってない世界だからこそ情報はいるし、助け合える仲間は必要だと思う。

だがしかし、俺には知り合いを増やす方法が分からない。俺と同じでこの世界に来たやつとかがいれば、仲良くなれそうなんだけどな。

 取り敢えず1週間はあの村にいることにしよう。それまでに同じ境遇の奴がいないか探したい、旅に出るのもいいな。

一人での旅は些か心細いが、慣れればどうとでもなるだろう。

旅に出る前にやらなきゃいけないことが山積みだな。


1.剣の使い方を覚える

2.情報集め

3.行き先をある程度絞りたい


このくらいか。あとは金かな?

 マスターはこの辺りには強いのはいない。と言ってたから、あそこの村はRPGでいう初期の村なのだろう。

そうなると、先に進むにつれてモンスターが強くなっていくことは決まってるような物だからな。

 ゴブリンくらいは回復使わないでで倒せるようにはしたいな。

教えてくれるような人はいるのだろうか?

帰ったらマスターにでも聞くとしよう。

 RPGの世界ならスキルは有りそうな物だが、昨日剣を入手した際に試してみたが、アイテムや装備と同じ頭の中で想像するだけでは何もでない。

これで、でないとなると考えられるのはスキル自体がないor何かの条件によって解放だな。ステータスのような物もないし、RPGなら職業が表示されそうなんだけどな。職業表示がなくても、今の俺は剣を持って戦ってるから、勇者とはいかなくても冒険者くらいにはなってる気持ちだ。

 一匹とはいえゴブリンも倒したしな。流石に無職ではない事を祈る。

前の世界では学生で高校受験用の勉強してたんだけどな。この世界に学校はあるのだろうか?あるとしてもその学校は何を教えてくれるのだろうか?

分からないことが山積みだな。帰ったら纏めて聞くことにしよう。


「着いたか。行きは何も出なかったな、帰るまでが遠足って学校の先生に言われたし、帰りまで用心はしておくことにしよう」



「綺麗な海だ」


防波堤などはなく、砂浜があるだけの人の手があまり加わってなく、海に濁りがないのは驚いた。工場などはやはりなさそうだな。

 ここの海に魚はいるのだろうか?海が透明なのは汚れが少ないこともあるが、プランクトンなどが少なく、魚がいないこともあるらしい。

今すぐにでも泳ぎたいが生憎の筋肉痛と、着替えがないことが残念。この世界ではアイテムストレージに服などの防具は入れておけるから手ブラでいいのは楽だな。

 その分、剣を入れる鞘がないため持ち歩くことが難しい。重いし。

でも、急にモンスターが出現したら、大急ぎで装備しないといけないのは怖いし、鍛冶屋で作れないかな。


「どっかに時計はないかな」


辺りを見回すも、何もない。海と砂浜しかなく、時間も時間なので人がいない。

俺は何となく連想ゲームの要領で、時計、とけい、ウォッチ、タイムとか考えた。



瞬間、アイテムや装備と同じ様に「時間を表示しますか?」のウィンドウがでてきたのだ。俺は頭の中でyesと回答し、時間を表示した。

現在時刻 七時半。

のんびり考え事しながら歩いてたら、こんなもんか。マスターの言った通りナナキロぐらいのようだ。

 快晴なので、もっとゆっくりしたいが行くところもあるしな。走るための道は確認できたし、満足だ。ここにいても聞こえてくるのは波の音くらいなので、リラックスするにはもってこいだろう。風が気持ちいいしな。


「さて、戻るか。」


俺は静かな海岸で呟き、帰路についた...が。




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