It’s fine today。
改めて今日もいい天気だ、よし予定通りオークでも観察に行くとしよう。
結構遠いというか道が長いように感じるのでそう思うだけなのかもしれないが、舗装されていない道は俗に言う獣道という奴なので、人間の俺も一応は獣とかにはなるのだろうが四足歩行はしていないので大変歩きにくい。普段アスファルトを走っている分他人より差が分かる気がするのは俺の気のせいだろうか。
そんな事を考えるよりもルカを連れて行ったほうが楽だ、あいつ何故か道を覚えるまでとは行かないにしろ大体把握しているっぽいのでこういう時役に立ちそうではあるのだが、如何せんオークだ。殺されたかけていたからトラウマのような物を抱えているかもしれないが、そんな奴があそこまで戦いに好戦的になれるとは思い難い所ではあるが全てはあいつ次第だ。
あいつが行きたくないのなら無理に連れて行くつもりはないし、できるだけ連れて行くべきではないとは思っているのだが、一応知り合いだしスライムやゴブリンばかりではつまらない物だと思う、謎の闘志を燃やされて一人で戦いに行かれたらそれこそ困るので、自惚れるつもりはないが俺かまたは別の誰かとでも行った方がいいとやはり思うので、暇そうに頬を膨らましている金髪の少女に問いかけた。
「なあルカ、これからオークがいた場所へ行くんだけど一緒に行くか?」
「え!?なんであんなところまでいくのよ?ゴブリンとかスライムじゃダメなの?」
「いや、あいつうまいんだよ、どかんって稼げるんだよ!ちまちま狩ってたりしたら俺が禿げてしまうだろ!」
「そうなの?全然禿げそうには見えないけれど」
「そこじゃねぇよ!俺が禿げるか禿げないかは置いといて、まあまだまたあいつがいるかどうかは分からないが、俺達が最初の討伐者でもあるまいし普通にまたいると思うけどな」
「成る程ねぇ、行きましょ!あいつにリベンジよ!あんたもいることだしね」
作業中の真由花の様に縛っていた髪を解き、いつものスタイル。アメリカ人を想像したら大体の人が最初に思い浮かぶであろう金髪ロングに戻し、いつものような強気なツンデレを発揮した。
やっぱりこいつはこういう奴だった余計な心配だったかと胸を撫で下ろしたい気持ちでいっぱいだったが、俺もいるという事が油断に繋がらないかと焦る気持ちは抑えられそうになかった。
「そうだな、行く気満々だし早速行こう。ここじゃ基本手ぶらでいいから準備が楽で助かるよな。回復アイテムはスライムやゴブリンを狩ってた時のがあるだろ?一応確認はしてくれ」
普段ならツンデレで俺の言うことはまともに聞かない奴だが大事なことだとちゃんと思っているらしく何も言うことなく、無言で指を動かしているは傍から見たら意外と面白いな。
「十分すぎるくらいにあるわ、時間が勿体無いし歩きながら話しましょ」
「そうだな、俺もストックは十分だ。お前が無くなってもあげれるくらいにはな」
「馬鹿にしてるでしょ!?ちょっと剣技が使えたり運動神経がよくて顔がいいからって調子に乗らないでよね、それにあんな奴にやられる予定はないわ」
「そうだな、その意気だ、行くか」
ルカを先導するような形で、洗い物をしているフラに出掛けるという旨を伝え扉を開けた。
-------------------------------------------------------------------
「そろそろだな」
5分ほど歩いたところで村の外に出たが、まだ敵が襲ってくる訳ではないんだけども、あの馬みたいなとんでもない奴が来ないとも限らないため安全のためでもある武器を装備するという事。
「ええ、そうね。嫌だわ。このお陰なのか所為なのか筋肉が付いてしまいそう」
元は俺が使っていた物をそのまま流用しているのであの重たい剣を使っているのだ、それに比べ俺は軽いので楽だ。しかしあいつが今のままでいいと言ったのだ、このドュリンダナはこいつに渡して俺は元の両手剣を使えばいいかなーと提案した事もあったが、その剣はあんたのこれ以上何か貰うわけにはいかない。とこいつにもプライドや申し訳なさを感じている部分はあるらしいのだが全然遠慮はしなくていいんだけどな。
生きる死ぬ以前に女の子な訳だし、特に見た目に気を使う年頃だ、言うほど男は筋肉などは気にしないのだが本人が努力していることを否定したくはないし、細かいことにまで気を使うというのには好感が持てるというものだ。
「筋肉女子ってのもいいと思うよ、新しいし、なんか強そうだろ。」
「いやよ!男みたいな太い腕は絶対嫌!身体のバランスおかしくなりそうだし、体重増えるし。」
「大変なんだな、まあ諦めて装備しろ」
ルカに促しながら俺もストレージを開き、いつもの操作でドュリンダナを背負った。
嫌な顔をしながらも、手早く装備をしたルカと横並びで歩き森へ入っていった。
もう一週間以上戦っていればゴブリンなどはお手の物である、ルカ一人でも簡単に倒してしまう。あの時の三匹同時という事はあれ以来出会っていないし、ドュリンダナも落とさない。普段運がそこまでよくない俺だが時々物凄い運を発揮するためそこまで運が悪いと思うこともない。
「そろそろか...?」
近づくに連れ声量を落としながら会話をする。
「そうね、もうすぐじゃないかしら?」
やはりこいつは周りを見て判断をしているらしいので凄い奴だ、俺はただの時間で感じていただけなのでなんとなくでしかないからこいつに確認できるというのは安心できる。あれ?俺なんでこいつをこんなに信頼してるんだ?
難しいことは今は考えるのをやめ、目先のことに集中した。
「いたぞ...ん?あれは?」




