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ふぁんたじーわーるど  作者: あっぽ
1/55

ぷろろーぐ。


「んっ......ふわぁ......」


 ある朝、目覚めたら俺は知らない世界にいた。

ゲームの中に入ったような世界に。

剣や魔法なんかもあるし、剣を作る鍛冶屋や錬金術者が使うような怪しい薬を売ってる店もある。なにより驚いたのが、剣や魔法があるということは戦うということなんだと。



二年前、俺は十五歳だった。


 当時俺は、RPGで例えるならば、宿屋で目を覚ました。

なんでそんなところで目覚めたのかは自分でも分からないし、宿屋の主人に聞いても親切な人が運んできたとしか教えてくれない。

本人から俺の事は言わないように念を押されてたようで、宿屋の主人を問いただすのも悪いなと思い、宿代を払うために金を稼ごうとして主人に何かいい方法がないかと尋ねたら、


「そうだな、スライムでも狩るといい」


と言われた俺は何も持たずに宿屋を勢いよくを飛び出た。


周囲を慮る。

そこはまるで別世界でビルや工場なんかはなく、鍛冶屋や教会しかないような村だった。


近くに森が見えたのでそこに行けば何かいるんじゃないかと思い、急ぎ足で向かった。



 森の中には、何度がゲームで見たことのある、スライムやゴブリンがいた。スライムなんかは素手で殴って倒せて、金とか薬とかをドロップしてくれるから有り難かった。

 スライムを倒しまくって刃先がない剣なんかも手に入って、薬を貯めてからゴブリンにも挑んだが一匹倒すのに今までの貯めたの全部使ってしまうくらい強かった。


 最初は殺すのを躊躇いもしたが、RPGなどの主人公は当たり前のように何と感じず倒す物だと思えば躊躇いは消えた。


スライムは1匹当たり二十pz稼げる。

pzとはこの世界の通貨でポイントゼニーと読むらしい。

やはりゴブリンは強いだけあってか一匹当たり百pz貰えた。いまの俺ではゴブリン一匹よりスライム五匹の方が楽なのでスライムで宿代を稼ぐことにした。

 昔から地味な事は嫌いだが得意でもあったので、体力が尽きるまで狩りをした。



 体力も精神力も限界まで頑張った。前半は素手だったがドロップした剣で戦い始めてから効率は格段に上がったのだが、剣は重く、初めて使うので使い勝手など分からず、振り回しただけだったがスライムなら一撃で倒せた。


 拾ったアイテムなどは自動でアイテムストレージに入るらしく、他の人間が倒したアイテムは拾えるが、二十分間は倒した人間しか拾えなくなっている。

 頭の中でアイテムとか装備と想像するだけでメニュー画面のような者が表示される。

限界まで頑張っても所詮はスライムなので、稼げたpzは千二百くらいなのしょっぱい。五百匹以上は狩った計算になる。

 スライムでも百匹に一匹くらいで装備を落とすので、売ればそこそこ金になるんじゃないかと自分の剣以外は売ることにした。

最初は何処で売れば良いのか分からなかったためRPGならやっぱ武器屋だよな。

と思い武器屋に行ったのだが、村なので夕方には閉店してしまってた。


「まあ、明日でいいか」



俺は宿屋に向け歩を進めた。

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