表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フェル・アルム刻記  作者: 大気杜弥
第二部 “濁流”
98/111

第九章 それぞれの思いと (六)

六.


 夢の最中にいたような霞んだ意識は急に明瞭となり、彼はその平原にひとり立ちすくんでいるのにふと気がついた。

 漆黒の夜の下の平原には何もない。しかし、野心に満ちた闘気がひしひしと、空気を伝ってくるようだ。

「いよいよ、時が来たっていうのか……」

 彼は剣を見つめてひとりごちた。

「とはいえ、この場所からは距離がある……間に合うかどうか……」


 漆黒の剣を携えた公子は、思惑が重なり合うであろうその地に向かって歩き始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ