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  作者: 初菜
3/3

夏の小道

お昼すぎの夏小道

二人の影がアスファルトに焼けつくね

二人一緒に散歩をしたよね

小さな劇場で演った小さな映画の話をしたね

お決まりのコースに古本屋さんがあって寄り道したね


君はお気に入りの本を見つけると子供が海辺でキレイな石を見つけたように

とてもとても大切な宝物をみつけたように目をキラキラさせて腕をつかんで小躍り


ぐるりと廻り歩いて通りかかった葬儀屋さんで葬列を眺めたね


歩こう、君と一緒に。影が消えるまで

帰りには駄菓子屋さんでアイスクリームを買おう

帰りの風はどこか秋を感じる涼しさで


帰ろう、君と

帰ろう、手をつないで

帰ろう、ぐるりと廻り

帰ろう、君の手

帰ろう、いつしか君の手はなくなったけど

帰ろう、ボクは君を捜しながら

帰ろう、焼きついた独りの影が消える前に

帰ろう、また二人の影がぐるり廻る日まで

帰ろう、独り葬列を眺めて

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