決心
美桜が目を覚ますと、室内は、日光のせいですでに明るかった。
カーテンを閉め忘れたことに気づく。
時計を見ると、午前8時。さわやかな日曜の朝だ。
いきなり部屋のドアが開き、沙也が顔を出した。
「おはよっ」
「おはよう・・・もぉっ、ノックくらい、してから入ってよ」
沙也が笑ってうなずく。
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急に沙也は暗い表情になって言った。
「さっき警察の方から電話があったんだけど、千里ちゃんの死因は、ショック死。突き落とされたショックで死んでしまったのね。出血も多量だったから、ショックがなくても死んでいただろうけど。それと、死亡推定時刻は、午前7時半ころらしいわよ」
心地よい風が吹き抜けたようだった美桜の心は、たちまち、黒い闇にのみこまれてしまった。
千里のことを思い出してしまったのだ。
沙也が口を開いた。
「美桜はつらいかもしれないけど、捜査に付き合ってくれないかな。もちろん、いやならいいの。あくまで、わたしの希望だから」
美桜は、頭の中が、かっと熱くなるのを感じた。
親友の千里を殺すなんて・・・絶対にゆるせない!
「わたし、協力する。一緒に犯人つかまえる」
美桜はきっぱりと言った。
沙也は美桜をしっかり見つめた後、ていねいにお辞儀をした。




