第三の事件
それから数十分後。
美桜たちは、とある公園の近くにいた。
美桜が、助番はまた、どこかの公園で寝ているのでは、と思ったからだ。
公園へ向け、歩き出す三人。
「あっ」
美桜は声をあげた。
「来美さん! やっぱりここで寝てたんだ」
「酒臭いねぇ。私、このにおい、嫌いだわ」
顔をしかめながら来美に近づく沙也。そして、助番の肩を軽くたたく。セーラー服が、ゆらりと揺れた。
「彩島さん、起きてください、彩島さん」
だが反応はなかった。
荷田刑事がかけより、来美の腕をさっとつかむ。
紫色のスカートが、ひらりと揺れた。
「……死んでいます」
荷田がゆっくりと、口を開いた。
「え?」
美桜は問いかけた。刑事が言っていることの意味がわからない。
「脈がありません。死んでいます。おそらく、急性アルコール中毒かと思われます」
荷田刑事がもう一度、しっかりと言った。
彩島の周りには、数本の、ビールの空き缶が転がっている。
「未成年の上に一リットル以上も飲んだから、死んでしまったのね」
沙也が呟いた。
荷田刑事が付け加える。
「居酒屋でも飲んでいたらしいから、一升は飲んでいるな」
「一升……致死量じゃないの」
沙也が驚きの声をあげた。
荷田刑事はうなずき、ポケットから携帯電話を取り出した。




