表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/22

第二の事件

 

 ドタドタドタドタ


 ガチャ。ドアがいきなり開いた。

「旦那様、大変です!お嬢様が・・・・・・」

使用人のような四十代くらいの女の人が、部屋に飛び込んできた。

 坂井氏は立ち上がって、

「詩織が・・・詩織に何かあったのか!?」

と叫んだ。

 女の人は、悲しそうな目をして、

「お嬢様が、なくなられました」

と言って、うつむいてしまった。

 坂井氏は、さすがにショックを受けたらしく、しばらく目をきょろきょろさせて立ちすくんでいた。

 だが、そのうちに、落ち着きを取り戻したかのように、話しだした。

「あの子は・・・死んでしまったのか・・・・・・ついに、わたしの子供たちは、みんないなくなってしまった。おい、時田さん、詩織はどこにいるのだね?詩織に会わせてくれ」

 時田ときたさん、と言うのは、その女の人のことのようだ。

 時田さんは、軽くうなずくと、話しだした。

 玄関から外に出ると、坂井家の裏庭の、木がたくさん植えてあるところへ行った。 薄暗く、人も通れない、殺人には絶好と思えるような場所だ。

 その木のうちの一本に、詩織しおりの首つり死体が、だらんとつり下がっていた。

「詩織ちゃん・・・・・・」

美桜みおは思わず、つぶやいた。

 つい先ほどまで生きていたはずの詩織の顔は、もうすでに血の気が失せていた。


 詩織ちゃんを・・・誰が殺したんだろう?・・・・・・

 それとも・・・・・・それとも自殺?あの詩織ちゃんが?

 詩織ちゃん、あんなに明るい子だったのに。

 もうこの世にはいない。

 わたし、犯人を、絶対に見つけてみせる。


美桜は、かたく決心した。


「詩織・・・」

坂井氏が低く、うめくように言った。

 美桜が坂井氏を見ると、彼の目が、涙できらりと光っていた。坂井氏のほおを、涙がつぅっと流れていく。

「つらいだろうね」

沙也さやが、ほとんど聞こえないような声でつぶやいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ