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秋雨  作者: アレックス
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2-3 昇華 其の1

 二人は白木屋を後にした。生ビールを3、4杯飲んだせいか、二人ほどよく酔いを回っていた。林も奈々子も顔が赤く、普段より一回り大きい声で喋っていた。

 長雨が止んでいたとはいえ、外はかなり寒く、風も先より強くなった。冷たい風に吹かれて二人一瞬振れあがった。


 「送りましょうか」林は言った。


 「お願いしてもいいですか」奈々子は林を見て喜んでいた。


 二人は市内の方向へ歩き出した。


 外環三条の交差点につき、信号を待った。夜の一時とはいえ、三条通は車がまばらに走っていた。信号が青になって、酒のせいか、奈々子は一瞬足下がふらついた。林はすかさず手を出して奈々子を支え、奈々子の手を握った瞬間、感電したような電流が全身走った。奈々子も逃げようとしなかった。二人が手をつないだまま、電気ショックが受けたように静止した。


 10秒ぐらい経ったか、信号が点滅になって二人がやっと自分に戻り、手がつないだまま道を渡った。


 目の前の男性がタイプではないけど、決して悪い人ではなかったと奈々子は思った。奈々子は熟慮していなく、いや、むしろ考えたくなかったか、運命に任せたいと思った。林はこの偶然の出来事を考える準備もないし、余力も能力もなかった。


 二人が手をつないだまま、奈々子の家に向かった。風が相変わらず強いが、二人はそう感じてなかった。寒いどころか、極度の緊張と酒のせいで熱く感じていた。歩道はまだ濡れていて、歩く度に「ぺたぺた」という音がした。それに、風に吹かれた葉っぱの「ヒューヒュー」した音と併せて、調和した伴奏に聞こえた。二人は奈々子の実家までの5分の距離をゆっくり歩いて、終始無言、いや話す必要がなかった。薄暗い静かな路地に身が溶け込み、冷たい風が脳を適度に冷やせ、お互いの温もりが二人のすべてをつながせた。


 奈々子の家に着いた。古びた一戸建てで、家の二階にまだ電気が付いていた。おそらく奈々子のお母さんがまだ起きていた。


 「これでお休みなさい。長い一日だったね」林は奈々子に静かに言ったけど、手を離そうとしなかった。


 奈々子も手を抜く様子もなく、じっと林を見て何かを待つように黙っていた。林は奈々子を抱きしめたかったが、さすがに奈々子の家の前ではできなかった。手をつないだまま、沈黙が続いていた。


 「僕の家に来ないか」林は最大限に努力していた目の前の乙女の気持ちを理解していた。


 奈々子は林をじっと見つめて黙ったままだった。


 二人はまた外環三条交差点に戻った。今日何回この交差点を通ったかを林は分からなかった。


 「ちょっと買い物します」林は家近くのコンビニにつくと、奈々子に小声で言って、惜しんだように奈々子の手を離した。二人の手がもうすでに濡れていた。


 「飲み物を何にする?」林は奈々子に聞いた。


 「お茶」奈々子は一番短い言葉で答えた。


 林はお茶とお菓子、それにコンドームを買って、コンビニを出た。二人が出ると、また手をつないだ。


 二人が林のアパートに入ると、林は電気をつけた。


 「何か飲む?」林は奈々子に聞いた。


 奈々子はなにも答えなかった。


 「お茶飲むか」テーブルの前に立った林はボトルのお茶を出して、渡しながらもう一度聞いた。


 奈々子は林の胸に飛び込んだ。


 林は奈々子を抱きしめ、頭を横にして奈々子の頭に乗せた。髪の毛から発した奈々子の匂いを肺一杯吸い込んだ。いつもの匂いだった。無言の時間、いや何もいらない時間が静かに流れていた。


 林は額と鼻に軽くキスし、口と鼻からの奈々子の吐息が感じ、生温かい息が林の口に伝わり、「ハァハァ」した音もはっきり聞こえる。林の口づけを待っていたように奈々子の口もとは開いたままだった。奈々子は口が塞がれるのを待って目を閉じた。林は伸ばした舌を奈々子の口へ入れていく。奈々子の舌が林の舌に従順に従い、口の中で二人がゆっくりと絡み合う。かなりの身長差があったせいか、奈々子が必死につま先立って林に合わせた。林も二人の身長差にすぐに気づき、左手が奈々子のお尻を持ち上げ、右手がワンピースのファスナーをゆっくり下ろし、ブラジャーのフォックを外し、胸もとに移動して奈々子の小さな乳房の上に添えた。軽く揉むと、小さな喘ぎ声が聞こえてきた……


  なお、この小説は著者自身のホームページにも載せています。是非、ご覧ください。http://alexlin.web.fc2.com/ 

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