プロローグ
ただ失った恋物語
「妄言だけを綴った小説は、ただの夢日記である。」
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2016/3/30
「ぐっともーにんぐぶろー!元気にしてたかい?」
今、目の前にいるのは僕が生きてきた中で最も邪魔な生き物だ。
「なぜ、お前がここにいるんだ?」
「というより何で慣れない英語なんだ?」
僕の頭には質問が飛び交うばかりだ。
「なぜって先輩が無視するからでしょう?わざわざ挨拶にまで来てやったというのに」
そんなことは聞いてないしどうでもいいのだが、
あぁなんでこんな奴と会うかなぁ。
時は少し遡って数十分前
僕はとても暇だった。特にすることもない春休み。4月から受験生だというのに特に勉強もせず、まだ片付けるには早いこたつに入り、天井に手を伸ばしていた。
「あー、することが無い!」
そんなこと誰でも人生で一回は経験するのでは無いだろうか。
「こんな時に新しいことを始めよう。なんて考える人は成功するんだろうな」
とか言いつつも僕は何もせずに目を瞑った。
「よし!散歩しよう!散歩すれば何か新しいものだったりが見つかるかもしれん」
僕は簡単な身支度をして玄関のドアを開けた。
そう、僕はドアを開けただけだ。
「やあ先輩、久しぶりですね〜」
最悪だ。散歩に行こうなんて考えるべきじゃなかった。
というよりなんでここにこいつがいるんだ。
そんなことをこころで思いながら17年間を生きてきた中で最も大きなため息を吐いた。目の前にいる奴なんざ放って、いざ散歩だ。と思ったのだが。
「あれ?もしかして無視?」




