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第96話 交流大会前日
時は過ぎ、
いよいよ明日が交流大会前日となった。
ベルダ先生の、あの言葉。
そして――あの感情。
「みんな〜!
明日はいよいよ交流大会の日だ!
このクラスからも、ナナミとアレンが出る!
みんな、応援してあげてくれよ!!」
あの日のことがあってから、
先生のあの能天気すぎる仕草や口調が、
すべて感情を消すための演技のように思えてしまう。
「アレン! ナナミ!
頑張ってくれよ!」
――またアレン。
みんな、アレン、アレンって……うるさいのよ。
勝つのは、私なんだから。
私が勝たなきゃ、いけないんだから。
そしてもう一つ。
日が経つにつれ、ナナミから放たれる感情は、
怒りというより――殺意に近いものへと変わっていった。
交流大会……本当に、大丈夫なのだろうか。
アレンは寮へと戻り、
拭えぬ不安を抱えたまま、眠りに落ちる。
――明日が、彼にとって
最悪を齎す日になるとも知らずに。
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次回
各々が様々な感情を抱きつつ、
交流大会、開始。




