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第98話 第1試合

「――第一試合、開始です!」


「一瞬で決めさせてもらうよ!」

【レビュラ解放!!!】


【炎傷轟・玉!!!】


大きな炎の玉が舞う。

炎の暑さが会場にまで届く。

その熱気が、更に会場を沸かせる。


この大会の勝利条件は、相手に攻撃を三回当てること。

選手には特別な鎧が装着されており、二回までの衝撃を吸収する。

三度目の攻撃が命中した時、鎧は破壊され、その時点で敗北となる。


なお、攻撃が一回当たるごとに一時的に試合は中断され、

再び開始の合図が出される。


武器は、全選手共通で一般的な片手剣に統一されていた。


――アレン、勝てるかな。


――大丈夫だろ。

みんなは知らないけど、アレン……魔王の幹部を倒したらしい。


――え!? 魔王の幹部って……。


――ああ。

他クラスの期待に反して、優勝はアレンだろ。


その予想は、正しかった。


魔王の幹部と刃を交えてきたアレンと、

ハルキとの差は、あまりにも大きい。


魔王の力を使うまでもなく、

ハルキは一度も有効打を与えられないまま敗北した。


「そこまで!

勝者、アレンさんです!!」


「ありがとう。

君、本当に強いね。僕の分も、頑張ってくれ」


「ありがとうございます。頑張ります」


――嘘だろ。

出場している二年、三年の選手は、この学園でもかなりの上澄みのはずなのに……

こんな一方的な試合になるなんて。


―― 一年生、だよな……?


――番狂わせだな。


「第二試合、勝者はエリスさんです!」


「良かった...。」


――やっぱりエリス様は強いな。


――エリスさん、可愛いな〜。


「第三試合、勝者はナナミさんです!」


「弱いわね。

一つ上なだけで、才能がない」


――まじかよ!?


――一年生が、二人とも勝っちまった……。


――まあ、ゲルヴァ様の娘だからな。


――でも次は、ケーレ様か。気の毒に。


「第四試合、勝者はケーレさんです!」


「私の勝利など、とうに見えていたであろう」


「第五試合、勝者、アンヴァさんです!」


「……」


――おい、おかしいだろ。

一撃で鎧が壊れてたぞ!?

しかも、セルードのやつ……気絶してやがる。


――あれが、“勇者に最も近い男”。


――優勝は、アンヴァだろうな。


「第六試合、勝者はセリアさんです!」


「ふぅ……危なかった」


――勝ったけど……。


――次、アンヴァだぞ。


「これにて一巡目、全ての勝者が出揃いました!」


会場が再び、ざわめく。


「準決勝に進むのは――

アレンさん、エリスさん、ナナミさん、ケーレさん、アンヴァさん、セリアさん!」


「次の三試合は、

アレンさん vs エリスさん

ナナミさん vs ケーレさん

アンヴァさん vs セリアさん

となります!!」

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