梅雨の呪い
ホラー風の詩にしようと思ったら、全く怖くなりませんでした。
ホラーにならずにすみません。
梅雨の時期になると怖くなる自分がいる
何故ならこの時期になると
いつも物騒なことを考えてしまうから
梅雨と言えばカタツムリ
ブロック塀の上を歩いていると
ブロック塀を破壊しようとしている
……なんて考えてしまう
本当はただ自分の殻を形成するために
ほんの少しだけ齧っているだけなのにね
梅雨と言えば紫陽花
多くが紫色なのに少し青色が混じっていると
下には死体が埋まっている
……なんて考えてしまう
本当はただ土壌のpHで
酸性は青 中性は紫 アルカリ性は赤
と色が変わるだけなのにね
梅雨と言えば梅の実
このまま手に取って口にすれば
青酸中毒を起こして死ぬかも
……なんて考えてしまう
本当は300個ぐらい食べないと
深刻な問題にはならないのにね
ああどうして梅雨の時期になると
こんな変なことばかり考えてしまうのだろうか
ただでさえ雨が続いてジメジメとして
憂鬱な気持ちだというのに
こんな気分になるのがきっと梅雨の本当の呪い
だからそんな梅雨の呪いにかけられた私は
梅雨が怖くて仕方がないのだ
〈注意書き〉
梅は種子にアミグダリンという青酸の毒が多く含まれており、これを大量に摂取すると中毒が起こります。
普通では起こりえませんが、生の種子をそのままで食べると危険性があるため、基本は生のままで食べるのは避けて梅干しや梅酒などの加工されたものをお召し上がりください。
生の種子を食べるのは厳禁です。
生の実も多少なりとも入っているのでオススメはしません。
またカタツムリに関してですが、酷い症状(最悪のケース死亡してしまうことも)が出てしまう寄生虫を持つカタツムリもいるため、触らないようにしてください。
せっかくカタツムリを話題に挙がったので、書かせていただきました。