プロローグ
この作品は、フリー乙女ゲーム【RoughJewel】のシナリオを小説版として再構成したものです。
ゲームシナリオ(乙女ゲーム)として制作したため小説としては読みにくいものとなっているかもしれませんが、
ご了承の上お楽しみください。
『むかしむかし、ある村に魔法使いがいました』
『その村で唯一魔法が使えた魔法使いは、あらゆる属性の魔法を操ることができ、最初は皆が魔法使いに憧れていました』
『けれど魔法使いの力があまりにも大きかったせいか、次第に皆、魔法使いが自分たちの生活を脅かす存在になるのではないかと考え、恐れるようになってしまいました』
『皆から恐れられた魔法使いは、独り、泣きながら森の中へと入っていきました』
『魔法使いを引き止める者はおらず、それどころか、村人は魔法使いに石を投げ追い出したのです』
『森の魔獣は魔法使いのことを気の毒に思い、魔獣は魔法使いの眷属になりました』
『それ以来、魔獣は森に入った人間を一人残らず食べてしまいました』
『魔獣を恐れた村人は、その森を魔獣の森と名付けました』
『森で魔法使いを見た者はいませんでしたが、時折森からは、誰かの泣き声が聞こえたのでした』