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ジョージの大冒険  作者: 海山雷魚
7/7

あの人のウワサ

温かい料理が運ばれてきた。俺はとうもろこしの入ったスープに手を付ける。

ホテルの朝食は、いくつになってもワクワクする。

普段とは違って量や種類が豊富で、形式も様々だからだ。


黙々と食べ進めていると、バミンが呟いた。


「はあ、高めの宿は格が違うね…。」



外に出ると、空が曇り始めた。そのせいか、この状況に対しての不安が押し寄せてきた。


「さて、今日は久々に、あの占い師のとこに行ってみるか!


バミンはすでに行先を決めていたようだった。

商店街の通りでは、バミンが先頭に立って進んでいった。

「おい!黒い兄ちゃん!」


ちょび髭の中年の男がバミンに声をかける。

「昨日はうちに来なかったじゃないか!正直、結構心配したぞ!」

「悪いね。でも僕の連れにあんたの宿なんて使わせたくない。」

「連れ?その坊主か?」


俺は黒い甲冑の男について行ってるから、結構不審な子供に見えてしまう。そのことは承知だ。

「そいつはどっから来たんだ?

「森で魔物に襲われてるとこを助けた。それだけだ。

「捨て子か?善人のお手本みたいになりやがって。

「おい!からかうような口調だな。


バミンが話を続ける。


「この子はとても不思議で、どうやって、どこを経由してここにきたかも理解していない。だから見過ごしちゃいけないと思ったんだ。

「……怪奇だ。


中年の男は不審に思ったようだ。

「まあいい。どこに向かうつもりだ?まさかあそこに…

「そう、占い師に聞くんだ。


男は呆れる。

「はぁ…あの変人ババァにか?

「馬鹿にはできない。あの人は、流浪してここにたどり着いた僕に助言をくれたんだ。だから今回も…


男は何も言わずに去っていった。

「バミン、あの変人?占い師って…

「これ以上案ずる必要はない。行こう。






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