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アルヘイム邸 シュテンの執務室
街から自身の屋敷にへと戻ってきたアルヘイムは、メルヴィンを連れて真っ直ぐ自身の執務室に向かった。
そうして机に鎮座する硝子式を見つけると素早く近寄り、魔力を込める。
「待たせた・・・状況は?」
“シューくん?”
「嗚呼、遅くなった。どうだ?っていうか、映像届いてないんだけど?」
“ちょっと、待って~!”
何時ものゆるふわな声でアクセルが返答し、同時に何かを斬る音が聞こえた。
「戦ってるのか?!」
“うん?嗚呼、聞こえた?ちょっとねぇ。実はやっぱりサバナに道化師が居たみたいで”
「「 !! 」」
“でも、カイやリン君の話じゃ獣人の匂いがするって言ってたから、多分また幻影か、もっ!!”
アクセルが会話の合間合間に何かを斬り伏せ、血が噴き出る音が聞こえる。
映像が来ないのも、アクセルがワザとそうしているのだとシュテンもメルヴィンも察した。
“ただ、聞いてた話よりも幻影も力も強くなってるっぽいよ。魔獣を操っているみたい”




