84/110
2-51
ゴンッといい音を立てて、メルヴィンの拳骨がシュテンの脳天に落ちた。
「痛ッ!!」
「昔から言ってるだろ?報連相は必須だと。突然消えられると心臓に悪い上に、お前の強さは知っていても、不意打ちでも食らって妙なことに巻き込まれたんじゃないかと心配したんだからな?!お前はガキの時に何を学んだんだ!?」
「うぅ・・・ごめん・・・」
「・・・全く・・・何時まで経っても手が掛かる・・・」
「反省してます・・・」
「次からは、ちゃんと行き先を告げてから出るようにっ!!」
「はい・・・」
「子供だって、書置きくらいは残すっつーの!!」
「はい・・・」
「さて、アルヘイム様が十分に反省したところで、悪い知らせです・・・」
「これ以上に悪い知らせがあるの?」
「残念ながら・・・」
深刻そうな表情をするメルヴィンに、シュテンは小さく溜息を吐く。
「もしかして、アクセル達?」
「ええ。その通りです」
「・・・分かった。とりあえず屋敷に戻ろう。その間に俺も覚悟を決めるよ」




