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「ああ~・・・」
「早く謝った方が良いと思いますよ?そもそも、領内とはいえ護衛も付けずに街を散策するのは如何なものかと・・・」
呆れ顔で苦笑するアサギ。
今日以前にも何度かやったこのやり取り・・・彼女はすっかりシュテンとメルヴィンの追いかけっこに慣れていた。
オマケに、回を重ねる毎に、メルヴィンの使う硝子式が自身の蝶々→アクセルの蜻蛉→騎士団共通の鳩→グントラムの蝙蝠→リリアンのフクロウの順に式の性能も上がっている。
「折角アサギとデートしようと思ったのにぃ・・・」
「・・・ご自身の職務を投げ出すヒトと、私はデートしませんよ。アルヘイム様」
「ええ?じゃぁ、今度の休み、一緒にデート行ってくれる?」
「お仕事をちゃんと終えてのお休みでしたらお付き合いしますよ?」
「本当?!絶対!?」
「はい。私のお休みも被っていればですが・・・」
「じゃぁ日にちはまた後で決めよう!」
パァッと分かりやすく元気を取り戻したシュテンに、アサギはしょうがなさそうにクスリと笑った。
「ところで、アルヘイム様」
「うん?」
「そう言えば何しに此方へ?父に用事があったのでは?」




