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「北門の近くにあるって言ってたヤツか?此方側からだと少し回り込まないと行けないぞ?」
「うん。でも彼がそこで攫われたんだとしたら、何か手掛かりが残ってたりするかも?それに、カイの話を聞いた限りじゃ先に硝子式を町に飛ばして様子を見た方が良いかもしれない。『煙』だけなら兎も角、『血の匂いがする』ならなおさらね・・・」
「確かに・・・道化師がまだ居る可能性もゼロじゃないしな。最も、あの道化師だから居ない可能性もゼロじゃないが・・・分かった。アクセルの案を採用しよう」
「了解。パトリック?」
「はい」
チラリと部下を見やるアクセル。
指示を出されたパトリックは馬に乗ったまま器用に荷物からアイテム袋の魔法陣が描かれた巾着を取り出し、硝子式を出す。
鳩型の魔獣を模した、騎士団共通のものだ。
そうしてパトリックが魔力を込めると、硝子式は淡く白色に光りだし、翼を広げて彼の手を離れる。
あっという間に高度を上げ、姿が小さくなっていくのを全員で見届けると再び動き出した。
「ねぇ?いっちゃん」
「はい?」
「連れてきた俺が言うのもなんなんだけどさぁ?本当に平気?」
「平気ですよ。平気じゃなきゃ来ないし」
「本当?」
「本当ですよ」
リンドウの上からアクセルを見上げ、イツキはノープロブレム!っと、サムズアップして見せた。
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