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「そういえば・・・アルヘイム領の周辺ではたくさん見かけた行商人の姿や、旅人にすら出会ってないかも?」
躊躇いがちに告げるカイの言葉にイツキが同調し、全員が自分の記憶を遡った。
「・・・言われてみれば、二日目の午後辺りから誰にも会ってない気が・・・」
「確かに、偶々・・・にしては人通りが少なすぎるかも?」
「道中ならともかく、後三時間でサバナに着くこの周辺で誰も見ないのは少し妙ですね」
ルキウス、アクセル、アランのセリフ。
彼らの言葉にカイは頷くと更に言った。
「それともう一つ。この先から煙と血の匂いがする・・・少し前から微かにしていたけど、今はもう少し強い。多分、方角的にもサバナのある辺りで間違いないと思う・・・リンドウはどうだ?」
〖・・・俺も同意見だ〗
「「 !! 」」
「町に入る前に一度、ちゃんと確認することを勧める・・・」
クンっと、狼の獣人族であるカイが鼻を使い、恐らく最悪の事態が起きているとアクセル達に進言する。
町に入る前にきちんと確かめるべきであると・・・。
「うーん。やっぱりカイ達を連れてきて正解だったか。ねぇ、ラム君?サバナに入る前に一度ルークさんが言ってた林に行かない?」




