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「メルって、ホント・・・いい性格してるよね?」
引き攣った顔でそれだけを告げ、シュテンは大人しくMPポーション地獄を受け入れた。
「メルさん、陰湿・・・」
「聞こえてますよ?イツキ。さっきの変態発言も僕はまだ許してないですからね?」
「うげぇ・・・」
「まぁ取り敢えず今はその話は良いです。ではアルヘイム様がポーション飲んでる間に報告をお願いします。アクセル殿」
「了解。今回サバナに向かう調査団は(グント)ラム君とオレ、それからオレの隊から斥侯と隠密に長けた者…カイ、ルキウス、アラン、パトリックの四名。万が一、道化師が居た時のことを考えて生き残る確率が高い奴と、無駄に兵が減らないようにの二つの観点から以上の六名を調査隊としたんだ。出来ればいっちゃんとリンくんも来てくれると嬉しいんだけど・・・どう?」
「そうですね・・・不老不死の人間、鬼人、狼の獣人、人間、エルフ二人。はい、僕でも貴方の隊からなら、彼らを選んだと思います。隠密は勿論、魔力も実力も十分かと。イツキとリンドウの追加も了承しました」
「メルさん、自分にへの了承確認は無いんですか?」
「無いですよ。お前に拒否権があると思っているんですか?そもそも、イツキは拒否しないでしょう?」
「いや、うん・・・まぁしないけど。仕事だし」
「なら必要ないじゃないですか。アルヘイム様はどうです?何か意見はありますか?」
「んぐっ?嗚呼、良いと思う。っていうか一任したんだから俺の意見要らなくない?」
「それでも『確認』という作業は必要なんですよ」
「ふーん?まぁ俺は何でもいいよ。皆が無事に帰ってきてくれればソレで。何かあったら『硝子式』を飛ばして」




