69/110
2-36
「いや、被害が服って・・・俺、割と全力だったよ?」
「まぁ、アレくらい僕には児戯に等しいです」
「マジかよ・・・俺の全力が、児戯?」
「そうですよ?でも、まぁ・・・アレです。白状すると、少し楽しくなって少々本気を出し過ぎましたね。申し訳ありません」
「・・・じゃぁメル、罪滅ぼしに頭撫でて・・・」
「アルヘイム様、子供じゃないんですから・・・」
「メルから見れば大抵の奴は子供だから大丈夫」
「全く。アクセル殿もエリザ嬢も、イツキにリンドウまで見てますよ?いいんですか?」
そう言いながらも前髪をすくようにメルヴィンは隣で寝転ぶシュテンの頭を撫でてやった。
「別に。アクセルもエリザもイツキも俺より年上だし。なんなら兄ちゃん、姉ちゃんみたいなもんだし」
「うん?何?シュー君、甘えた気分なの?なら、オレも撫でてあげる~」
「シューちゃん。今、回復魔法掛けてるからあまり動かないで?」
ほらね?と言いたげな表情でメルヴィンを見上げるシュテン。
「全く・・・他の部下達には見せられない姿ですね・・・」
「まぁ、偶には良いんじゃないです?アルだって、甘えたい時はありますよ。ね?」
そう困ったように言うメルヴィンに、イツキはそう返す。




