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「いっちゃーん?」
「んぇ?あ・・・カークランド様、どうされました?」
「シューくんの下のって、いっちゃんの?」
「そうですよ?」
「そっかぁ。じゃぁ解除していーよ?エリザ連れてきたぁ!」
ニコニコと良い笑顔で言うアクセルと、エリザはメルヴィンの横からイツキに手を振った。
「自分はこのまま続けてても良いけど、やっぱり餅は餅屋かね?」
〖その方が良いだろう〗
エリザに手を振り返しながら、イツキはリンドウに問う。
イエスと答える彼に従い、彼女はエリザと交代するためにシュテンの下の魔法陣を解いた。
「エリザ嬢、お願いします」
「はい。いっちゃんとメルヴィン様は大丈夫ですか?」
「自分は見てただけですし。周囲を覆う結界と地面の整備、回復魔法陣くらいしかしてないし大丈夫ですよ」
「僕も大丈夫です。アルヘイム様をボコっただけですし」
「だろうね。シュー君ボロボロだもん。手加減無しとか元S級冒険者は手厳しい」
「『ボコった』って・・・メルヴィン様・・・・」
「これでも優しい方ですよ。子供の時なら兎も角、本気全開のアルヘイム様相手に手加減なんかしたら僕が死にます。ね?イツキ」




