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「流石力任せの大魔王。相手がメルさんじゃなきゃ死人が出るね!」
「ソレ、のほほんと言って良いセリフじゃないですからね?!」
イツキが言った『死人が出る』とは、割と真面目な話である。
「ったく・・・大人になって、とんでもない威力を出しやがる・・・しょうがない。一発、デカいの出させて終わらせるか。じゃないと後でここを整備する僕らがもっと大変になるだけだし・・・」
「いや、何シレッと自分も入れてくれちゃってんっすか?片付けなんか嫌ですけど?」
「・・・イツキ、今月の給料半額にされたいんです?」
「ごめんなさい!!誠心誠意、お手伝いさせて頂きます!」
「素直で宜しい」
チラリと周囲を見回すメルヴィンとイツキの視線の先にはボコボコになった地面や、氷や岩の壁の残骸、焦げた後など・・・
それはもう、最初の綺麗に整備された訓練場の姿など見る影も、ない・・・。
そんな訓練場の姿に、メルヴィンは地面にも結界張っておけばよかったと反省した。
「それにしても、アルの魔法はやっべーな。割とマジで」
「ですね・・・まぁ、僕ならもっとヤバく出来ますけど?」
「いや、そんな張り合い要らんがな・・・」
「そうですか?では、そろそろ本当に終わりにしましょうかね。アルも疲れるだろうし」
「うん。そうしてあげて」




