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「今回は何処までやるか。ここらで終わらせてもいいけど、中途半端な発散のさせ方だとまた付き合わなきゃいけなくなるし・・・やっぱり、魔力切れ寸前まで?いや、でもコイツ、半分エルフの上に半分鬼人だぞ?僕には及ばなくてもどっちの種族寄りでもそこそこの魔力量・・・詰・ん・だ・!!昔はまだ子供だったから、ここらで終わらせないと逆に魔力切れ起こしてたけど、今回は成長してるからなぁ?色んな意味で・・・」
剣撃に魔法が飛び交う中で、メルヴィンは全てを躱したり弾いたりながら一人、百面相をしていた。
「寧ろ、今までとは逆にアルが正気に戻るまで付き合うか?」
「メルさん、後ろ後ろ~」
「スタン」
頭を捻るメルヴィンの背後に突如として現れ、シュテンは雷魔法を纏わせた左手で彼の背中に触れようとする。
「ん?何時の間に・・・」
しかし、瞬時に発動されたテレポートにより、シュテンがメルヴィンに触れることは叶わなかった。
否、触れることは触れたのだが、それは彼の着る服の裾だった。
「ちょっと、アル。服焦げただろうが!それ、スタンの威力じゃねーよ!!いくら僕でも触られたら死ぬわ!!」
そう、今のシュテンの放つ魔法は今のところ全てが下級のものとはいえ、その全ての威力が桁違いなのである。




