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同時に、昨日の件を本気で反省し、こんなになるまで気がつかなかった自分を間抜けだと呪った。
相手は大人、子供の頃と違って隠すのが上手くなっているに決まっている。
「まぁそれはそれとして、何故大人になったお前の『癇癪』の処理をしてるんだ僕は・・・」
「いや、そもそもアルが暴走するようになった切っ掛けって、昔のメルさんじゃん。責任取れよぅ!」
「うるっさいですね?!僕だって、分かってますよ!分かってるからこそ今相手してるじゃないですか!!」
「うわぁ・・・逆切れだぁ・・・サイテー」
「お前!後で覚えとけよ!?」
そんなことをボヤきながらも、追撃の更に威力が増した『フレア』を魔力を纏わせた木剣で全て斬り伏せる。
そうして漸くメルヴィンも反撃に出た。
氷の壁をシュテンの目の前に出し、少しの時間稼ぎと自身の姿を隠したところで素早く背後を取る。
左から横一線に振られる木剣を、シュテンは振り向きもせずにしゃがみ込む事で避けた。
「うん。昔、色んな場所に連れまわした甲斐があったか。『勘』はいいな。羨ましい限りだ」
木剣を振り抜いたことにより生まれた僅かな隙、その隙を逃さずに今度はシュテンがメルヴィンに斬り込んでいく。
しゃがみ込んだままクルリと身体を反転させ、下からメルヴィンの懐に鋭い突きを入れた。
「おっと・・・」
ソレを紙一重で避け、勢いのままに連続で攻撃を加えてくるシュテンの木剣を軽くいなす。




