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「何年貴方と一緒に居ると思ってるんですか。全く」
「じゃ、こうしましょう。今からアルはメルさんと一緒に自分に付いて来て下さい。午前中の公務はサボりです。サーボーりー!」
「イツキ、急に何を・・・否、そうですね。アクセル殿、グントラム、『サバナ』への偵察の件はあなた方に一任します。後で決定したことを報告に来て下さい」
「了解」
「うん」
「ちょっと、何を勝手に・・・」
「勝手に?では言わせて頂きますけど、今のぐちゃぐちゃな心のまま、アルヘイム様は最良の判断が出来るとでも?」
「それは・・・」
「でしょう?だからあの二人に一任するんですよ。ほら、貴方は僕と此方です!イツキ」
「あいはい。お二人様ごあんな~い」
そう言ってメルヴィンはシュテンの腕を掴むとイツキに連れられて中庭の一角にある訓練場にへと向かう。
三人の後をリンドウも追った。
訓練場に誰も居ないことを確認し、訓練場全体を覆う様に人避けの結界と、音と攻撃が訓練場から外に漏れないようにイツキは三重に結界を張った。
「さて、これで良し」
「いえ、まだ足りませんね・・・」
「へ?」
そう言って、メルヴィンが更に結界を重ねて展開する。




