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「なにー?俺が無理矢理上げてるように見えるの?」
「見えるからオレも言ってるんだよ。シュー君のおバカさん」
「・・・・・・」
「悲しい時にまで、そうやって無理矢理してなくていいよ。オレ達の前では特に。そうでしょう?」
「・・・うわぁ、身長とガタイのせいで威圧感ある癖に、実はゆるふわ優男なアクセルが優しすぎて辛い・・・」
「まだお道化るつもりか?アルヘイム」
「アルヘイム様、貴方いつも僕を頑固だと言いますけどね?貴方も相当頑冥ですよ・・・」
「畳みかけるように別方向からも攻撃きたぁ・・・」
「シュー君?」
アクセルに呼ばれ、パタリと止まるシュテンの足。
「だってさ。だって、俺が今ここで弱音を吐いたら・・・終わりな気がする。いつも通りの俺じゃなきゃ、駄目な気がするんだよ」
「駄目って、何がさ?」
「何だろう?俺もよくわかんない。でも、絶対にダメな気がするんだ」
「・・・それは、やり場のない怒りで何をしでかすか分からないって意味ですか?」
何かを警戒する様に、メルヴィンが問いかける。
彼の言葉に一瞬考えた後、シュテンは困ったように笑った。
「あ~・・・うん、そう言われればそうかも?すごいねぇ、メルは。俺より俺の気持ち分かっちゃうの?」




